世界に飛び出そう! ロサンゼルスで活躍する日本人からのメッセージ

フォトグラファー飯富崇生さん・旅行ジャーナリスト芦刈いづみさん

vol.2 アメリカの魅力とは(2)〜「ほめる」文化が根付いているから、つたない英語でも大丈夫

アリゾナ州:グランドキャニオン
アリゾナ州:グランドキャニオン

日本人が高校や大学の授業や受験勉強で英語を学んで渡米しても、残念ながらあまり役に立ちません。留学しても、授業で何を言っているかさっぱりわからないという日々が続くと思います。ただ、よく言われるのは、「ある日、突然英語が理解できる」ということ。私たちもそうでした。アメリカに留学して英語だらけの環境に身を置き、3か月くらいたったある日、突然リスニングできるようになるのです。そして、次の日からはずっと相手の言っていることが理解できます。

 

話す方は大丈夫。がんばって話せば、「あなたの英語は素晴らしい、パーフェクト」と言ってほめてくれます。アメリカ人は幼いころからほめられて育っているため、自分も周りの人たちを自然にほめることができるのだそうです。ぜひ自分から話をして、ほめられながら上達しましょう。

 

ところで、私たちの暮らすロサンゼルスには、世界中のアスリートが練習のために訪れて滞在します。例えば、最近では水泳の北島康介選手がロサンゼルス在住です。

 

ロサンゼルスがアスリートに人気がある理由のひとつは、一年中天気がよく気候が練習に適していること。そして、もうひとつの理由は、ほめて伸ばすというトレーニング法がアメリカに根付いていることです。がんばっている人をほめる、応援する‥‥アメリカにはそういうエネルギーが充満しています。

 

アメリカンドリームという言葉を聞くと、みんな巨万の富や名声を得ることと思ってしまいがちです。けれども、アメリカンドリームの本当の意味は、世界中すべての人がアメリカで夢に挑戦することができるということ。アメリカは挑戦したい人を受け入れてくれる国なのです。

 

アリゾナ州:ホースシューベンド
アリゾナ州:ホースシューベンド

プロフィール 〜なぜアメリカに留学したのか〜

(2)芦刈いづみさん/旅行ジャーナリスト

私は大分県出身です。小さい頃から、「大分は田舎に違いない。都会ってどんなところだろう? 『いいとも』に映るアルタ前という場所は本当にあるのだろうか」などと考えていました。

 

小さい頃から、先生になりたいと思っていたので広島大学の教育学部に進学しました。第一志望の大学だったのですが、入ってから、なんとなく先生になるのはちょっと違うなと思ったんです。

 

そんな学生時代、アメリカのテレビドラマ『ビバリーヒルズ青春白書』に憧れて、アメリカに1か月の短期留学をしました。ホームステイをすると、ドラマの世界が本当にそこにあったのです。そこには高校生の男の子がいましたが、なんと彼女も一緒に住んでいる。そして、車を運転して一緒に通学。お父さんはとてもやさしくて、午後3時頃、仕事を終えて家にいることもあります。お母さんはフィリピン人。街には様々な人種があふれています。ホストファミリーだけでなく、みんなが声をかけてくれてフレンドリーで、とてもアメリカが好きになりました。

 

そこで、広島大学卒業後、カリフォルニア州立大学院に留学。ドラマが大好きだったので脚本を学びました。今は、主に取材、執筆活動や講演を通して、アメリカの情報を発信しています。私が書いた本には、『ラスベガス&グランドキャニオンへ行きたい!』『時計じかけのハリウッド映画—脚本に隠された黄金法則を探る』(飯富崇生さんと共著)などがあります。情報サイト「All About」にて、アメリカ、ロサンゼルス、ラスベガスのガイドもしています。

 

飯富崇生オフィシャルサイト
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