(2014年2月掲載)
2013年11月3日、東北地方で「ツール・ド・東北」が開催されました。これは、東日本大震災の復興支援および、震災の記憶を未来に残していくことを目的として開催されたサイクリングイベント。全国から募集した一般サイクリストに加え、プロの招待選手や自転車愛好家の著名人が集まり、三陸の沿岸部を巡る、60km・100km・160kmのコースを走りぬけました。
もちろん、東北の人達からの熱い応援も!その1人が、三品万麻紗さん(宮城県多賀城高校)。地元を愛する高校生がいっぱい出演した、東北応援動画を作りました。
★出演の高校生は
・宮城県多賀城高校合唱部
・福島県いわき市 トモダチトラベルエージェンシー
・福島県いわき市 竹森大和くん(合唱部1年生)
・宮城県塩釜市 上総ほのかさん
・宮城県仙台市 東北YYプロジェクト
・宮城県亘理市 東海林秀之脩くん、岩佐明里さん
・岩手県久慈市 石橋由里奈さん、日當圭祐くん
・岩手県宮古市 村井旬くん
・宮城県石巻市 くじらステーション
・宮城県石巻市 いしのまきカフェ「かぎかっこ」
・宮城県石巻商業高校 野球部 武山友樹くん
まず、見てみましょう。
★三品さん、この動画で何を伝えたかったですか?
熱すぎる情熱を持っている高校生たちが東北に沢山います。
その情熱を、東北がさらに!!!最高の場所となるように、東北で活かしています。
その東北の高校生たち自身の、「全世界に『私達の爆発寸前の地元愛』をたっぷりと伝えたい!!!」という思いを、伝えたいと思っています。
東北の復興を考えると、今は、「東北に来てもらう」っていうことが一番大事なんだと思います。確かに、仮設住宅の生活をしている人いますし、津波で街が寂しくなってしまったところもあります。皆さんがイメージする「震災」というものは、まだまだ残っているかもしれません。
ですが、今私が注目して欲しいのはそこだけではなく、東北の人たちがキラキラと輝いているということです。
その一つが東北のスーパー高校生で、私がこの動画「ラブ❤セン ~ツール・ド・東北 高校生 ver.~」で発信しているように、本当に元気なんです。東北の高校生は本当に地元愛がアツアツで、そのエネルギーを使って、高校や住んでいる場所に関係なく、誰に言われることもなく、団体を立ち上げたり、いろいろなイベントを企画したりして、自分たちで交流を深め、そのエネルギーをどんどんどんどん大きくしています。
そんな高校生たちが東北をキラキラにしていくのを、私は全世界の方々に見ていただきたいです。
★この動画は、どのように生まれましたか。
私は、2013年の夏休みに、「TOMODACHIサマー2013 ソフトバンク・リーダーシップ・プログラム」という、グローバルリーダーシップ・スキルとコミュニティー・サービスを学ぶプログラムに参加しました、岩手、宮城、福島の3県の高校生100名が招待され、カリフォルニア大学バークレー校へ行きました。
動画を作る直接のきっかけは、その際に出会ったプロの映像制作会社の方から、作ってみないと声をかけてもらったことです。
でも、動画のアイディアは、普段から伝えたいと思っていたことなので、すぐに生まれました。
私は、プロの映像制作会社の方々とコラボして、その方々のアドバイスをいただきながら、技術のサポートをしていただきながら、動画を完成させました。
9月ごろから話し合いが始まり、東北の高校生たちと連絡を毎日のようにとり、演出や台本、撮影場所を決めました。毎週土日・祝日は、すべて撮影などに時間を使いました。11月のツールド東北のイベントギリギリまで、試行錯誤を繰り返し、ようやく完成にいたりました。
ハードなスケジュールでしたが、東北に住む人間として、東北中の熱い高校生たちと撮影ができたことは、私の人生において本当に幸せな経験でした。
★動画制作で、大変だったこと、苦労した点は何ですか。
自分で映像を作ることは既にしていたのですが、プロの映像作りを経験したのはもちろん初めてで、スピードや知識、技術などなど、初めて出会う言葉や経験することが本当にたくさんありました。それが一番大変でしたが、楽しいと感じる気持ちの方が大きかったです。
★作ってよかったことは、ありますか。
私の将来の夢が明確になりました。映画監督になって、東北を発信地として、世界中の人たちを対象に、きっかけ作りをするという夢です。
私が妄想していたことを大好きな友人たちと共に形に出来たことが本当に幸せでした。
また、2ヶ月間の間でお友達がたくさん増えたこと。もぉ、これ以上の幸せはありません。趣味は、沢山の人に会いに行くこと。常に、いろんな人と語り合っています。
全国の高校生の皆さんへ
初めまして!
宮城県に住む、東北を愛する高校生、三品万麻紗です!
私が、全国の高校生の皆さんに伝えたいことは、東北の高校生はすっっっごくすっっっごくすっっっごくすっっっごくすっっっごく元気だということです。
よく、「東北の高校生と何を話せばいいのか困ることがある」「東北ってまだ暗いのかなぁ」という声を聞きます。東北の高校生の1人として、私は東北の高校生とバンバンジャンジャンコミュニケーションをとっていただきたい。それに、東北はむしろキラキラ眩しいくらい輝いています。震災をきっかけに、寂しくなってしまった自分たちの街をなんとかしないと!!!!と立ち上がったヒーローがたっくさんいます。そんな東北の高校生達に、是非会っていただきたい!注目していただきたい!
東北で、全国の高校生の皆さんをお待ちしています!
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