(2014年2月取材)
団体名は「災害ボランティア隊」。みらいぶライターの山田健太郎くん(桐朋高校/高校3年生)が、高3の友人2人と立ち上げ、2月22日埼玉県秩父、23日長野県小諸で雪かき活動実施しました!
2月14日関東に大雪が降り、各地で被害が出ました。その状況を見た山田くんたちは、すぐに「災害ボランティア隊」を立ち上げ、ボランティアを募る仕組みのサイトを作り、一方、地元の福祉協議会等との連絡、バス会社と交渉しバスの手配、等々実施に向けた準備を着々と進め、17日には「災害ボランティア」のTwitterアカウントを開設し、参加募集を呼びかけたのが、2月18日のこと。この間わずか、4日間!
どうして、雪かきに行こうと思ったのか。どうやって、高校生がボランティア団体を立ち上げて、実行したのか。高校生ができるのか、いろいろ聞いてみました。
2月14日に関東で大雪が降りました。16日の夜、「山梨県の方で大変な被害が出ているらしい」、という情報を一人の友人(石島貴市。以下、「貴市」)がFacebookのメッセージで連絡してきたのを記憶しています。緊急事態を知らせてきた貴市と情報の最前線を捜索しているような気分でTwitterやインターネットをあさりました。「ちゃんとテレビで報道されていない」「支援の手が届いていない」というような情報が大量に流れているのを見て、「たかが高校生の自分には何もできないと思いつつも」半分強制的に、「自分が何かしないといけない」という思いに駆られました。「高校生なんかに何もできることはない」と諦めようとする自分がいる一方で、被害に遭っている人たちのことを想像して「何か役に立てることはないものか」と考えている自分もいて、なかなかすぐには自ら行動を起こすか決断できませんでした。
リアルタイムな情報がTwitterなどの比較的信憑性の低い媒体に限られていたため、まずは、本当に大きな被害が出ているのか、信憑性の高いWebサイトなどを中心に調べ、事態を可能な限り正確に把握することに努めました。貴市と16日の夜遅くから17日の明け方までSkypeで話し合って、「山梨県に限らず広範囲にわたって大雪の被害が出ている。農業は壊滅的な被害を受けている。地方ではお年寄りが多く、若い人の力が欠かせないだろう。現地の人のニーズしっかりと把握した上で、趣旨に賛同する若い人をかき集めて、週末2月22日と23日に雪かきボランティアを貸切バスで派遣しよう」と決めました。
やると決めたら、高校生であろうと何であろうと途中で投げ出すことは絶対に許されません。「高校生のうちは失敗してもいい」などともよく言われますが、中途半端な心構えで始めて失敗すれば多くの人に迷惑をかけることになります。そのことは常に頭の片隅に置いて活動してきたつもりです。それだけの責任を持ってやるからこそ得るものも多いものです。
高校3年生の僕たちにとってまず壁となったのが「協力者がいない」ことでした。周りは受験真っ盛り。指定校推薦やAO入試などで受験を済ませている同級生に連絡することも考えましたが、結局運営メンバー集めはしませんでした。事態があまりにも急で、運営メンバーを増やして連携に時間を割くよりも少人数の馬力で決行するほうが効率的だと考えたからです。貴市がFacebookメッセージで事態を知らせてきた2月16日は日曜日。雪かきボランティア実施予定の次の週末までちょうど一週間しかありません。貴市がWEBサイトを作り、僕は現地の人と連絡をとり……。貴市と二人三脚で運営にあたった「全国高校生徒会大会2013」の時も、貴市が情報系、僕が営業系、と手分けして、なんとか数ある作業をこなした経緯があって、今回も同じ要領で作業を進めました。
★当日の様子はこちらから
みんなに読んでもらおう!!
↓Facebookでシェア