(2014年3月取材)
まずは東北に行ってみよう!
こんにちは。「Teen for 3.11関西支部」代表の叶諒太(京都橘高校2年)です。
(※学年は取材時)
Teen for 3.11の本部は東京にありますが、僕たちは関西支部で活動し、ほかに名古屋にも活動拠点があります。総勢40人ぐらいの団体です。
本部のメインの活動は東北を身近に感じてもらうための冊子づくり、関西支部では「東北の方に旅行に行こう」という活動をしています。復興支援といっても、現地に行かなければわからないことが多いのですが、高校生には様々な制約があり、実際にはなかなか行けません。そこで、高校生向けの内容で2万円程度の費用で参加できる東北旅行を企画しています。
楽しんで旅行し、東北を知る!
この旅行の話を少しさせていただきます。まず宮城県の松島へ。松島は日本三景の1つです。あいにく、この時は曇りで風も強く寒くて身に応えました。松島魚市場の食堂で食事をしました。メニューは海鮮丼や仙台名物の牛タン丼やフカヒレラーメン等がありました。長野県から石巻へ寄贈されたお地蔵さんの前では、3月11日の状況や、その後の被災地の状況の説明を、石巻市のガイドの方から受けました。
また、石巻でカフェ「かぎかっこ」を運営している高校生たちとディスカッションや立食パーティをしました。こういう楽しい時間を僕らの旅行にはふんだんに取り入れています。
2日目は、石巻の隣の女川町へ行きました。女川は笹かまぼこが有名です。蒲鉾本舗・高政の「万石の里」という工場へ行き、震災の話を聞きました。3月11日、工場は工事中で被害もあまり受けなくて綺麗なままでしたが、元々の古い工場で3人の方が亡くなられたそうです。有名な横倒しのビルの現場にも行き、ガイドの方から話を聞きました。このようなビルは3つあり2つは取り壊し、震災遺構で1つは残そうという話になっているそうです。
ほかにも、いろいろな方と交流したり、関西の人のメッセージが書かれたキャンドルを点灯させてもらったり。僕らがしていることは、復興支援から離れているように感じるかもしれません。でも、楽しんで旅行をすることも、東北を知ることにつながるのではと思っています。
強い風と砂埃と…。
叶諒太くんにQQ
●東北に行って認識が変わったことはありますか?
実際に「行く」ことって難しいです。でも、行かなければわからないことがあります。僕は、何もない場所に立ったとき、風がものすごく強く、砂ぼこりが体に当たってむちゃくちゃ痛くて、という経験をしました。それからは、被災地のイメージが明瞭に持てるようになりました。
●高校生が関わることの難しさは?
旅行を企画するノウハウがなかったことです。それに、「楽しみ」ながら「被災地へ行く」ことの難しさがありました。でも、僕にとっては、とにかく楽しいです。東北のことを知ることができたし、なかなかできない体験もできました。
Teen for 3.11
http://teenfor311.com
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