今回は、海外での一人旅における安全管理についてお話しします。

海外に行くと、日本がとても安全な国であることを実感します。普通に生きていれば犯罪に巻き込まれることは稀です。また、街灯も多く、夜でも安心して出歩くことができます。

しかし、海外ではそうはいきません。例えばアメリカでは、ドラッグを摂取した直後なのか奇声をあげつつ左右にゆれながら歩いている人に遭遇しました。また、暗くて人気のない夜道を歩いていると、真横にホームレスがいたこともありました。タイの回で書いたように、トゥクトゥクに乗っていて逃げようのない状態で知らない道に連れていかれたこともあります。

これらはただ怖かっただけですが、実際に犯罪に巻き込まれたこともあります。例えば、体格のいい男性にCDを渡され、名前を聞かれて答えるとそのCDに名前をサインし、チップとして高額を請求されました。この手口は観光地ならどこにでもいるそうです。また、途上国では何度もタクシーのぼったくりに遭いましたし、突然靴を脱がされて勝手に修理され、法外な金額を請求されたこともあります。彼らの手には靴の修理に使用した刃物が握られていました。

それぞれについて、手元にお金が無いフリをしてなんとか被害金額を抑えながら切り抜けましたが、それでも合計するとそれなりの被害になっています。

以上のような危険を避けるために、旅行者がやるべきことがいくつかあります。

まず、夜に徒歩で移動する際は、事前に地図を調べておいて、なるべく大きな道を通るようにしなければいけません。また、僕はひったくりやスリを回避するために、荷物はなるべく一つのバッグにまとめ、バッグ自体に南京錠を掛けていました。買い物をする際は事前に相場を調べ、向こうの言い値が高いと感じた時はきっぱりと「払えない」と言うことも大事です。

そして、海外にある危険は犯罪だけではありません。日本と違って、海外では水道水を飲んだだけでお腹を壊すこともあります。特に途上国では危険です。水だけではなく、生の魚や野菜にも気を付けなければいけません。途上国では屋台で美味しそうな食べ物が売っているのですが、屋外で調理している以上やはり衛生面には注意すべきです。

そうして細心の注意を払いつつ、心が惹かれたものはしっかりと味わうことが、旅を楽しむコツです。