世界へ”FLY”する東大生
~入学して即休学 世界の幼児教育を取材する旅へ
登阪亮哉くん(東京大学)
(2016年2月掲載)
第22回 キリスト教国の最大の祭りの準備~クリスマスマーケットに行ってみました inドイツ
この旅では幸いにも、クリスマス前後の期間をヨーロッパで過ごすことができました。そのため、延べ10か所以上のクリスマスマーケットを訪問しました。今回はその様子をレポートしたいと思います。
ドイツではだいたいクリスマスの4週間前から「アドヴェント」と呼ばれる準備期間が始まり、どこのお店でもクリスマスのためのお酒や飾りつけが売られ始めます。また、各都市や比較的大きな村など、人がそれなりに集まるところであればどこでもクリスマスマーケットが開催されます。
クリスマスマーケットでは、大きめの広場や通りなどにたくさんのきらびやかな屋台が並び、食べ物や雑貨などが売られます。簡単に言うと、日本のお祭りを西洋風にしたような感じです。街ごとに様々な特徴があり、西洋の街並みに溶け込んでいます。
クリスマスマーケットにはドイツのファーストフードがいっぱい!
クリスマスマーケットでは様々なものが味わえます。
・Bratwurst /Currywurst
どちらもソーセージを使った料理です。
屋台では大きなソーセージが炭火で焼かれており、皮がパリッとしていて中身がとてもジューシーなものをどこでも味わうことができます。Bratwurstはシンプルに焼かれたソーセージであり、食パン一切れと一緒に出されたり、ホットドッグのような形で提供されたりと様々な形があります。Currywurstはソーセージを刻んだものにケチャップを絡め、カレー粉がかけられたものです。どちらもドイツの国民食のようなものらしく、クリスマスマーケットの時期に限らず街中でお店を見かけることができます。個人的にはCurrywurstは少しケチャップの味が強すぎるので、Bratwurstを好んで食べていました。店によってソーセージの種類が違うのも楽しみです。
・Grueh wine
ワインを柑橘類やハーブと一緒に煮込むことで香りづけしたものです。美味しく、身体も暖まるのでそれだけで素晴らしいですが、何よりこのグリューワインはカップがデポジット制で、気に入ったものがあれば持ち帰ることができます。つまり、ワインを楽しみながら様々なデザインのカップを集めることができます。中には雪だるまや靴下の形をしたものもあり、同じ都市でもマーケットごとにデザインが違ったりするので、集めていてとても楽しいです。カップ自体は2~3ユーロと比較的安いので、僕は蒐集癖が出てしまって3日で8つ集めました。
・Champignon
マッシュルームと玉ねぎを煮込んでサワークリームやガーリックソースをかけたものです。初めてクリスマスマーケットに来た際は他のものに目を奪われてしまいがちですが、見た目以上にとても美味しいのでぜひ一度食べてみることをおすすめします。マッシュルーム自体とても美味しく、肉を食べているかのような旨味とジューシーさでクセになります。また、屋台によってソースが違うので、それも楽しめます。
ヨーロッパの街が一年でいちばん華やぐ幸せな季節
クリスマスマーケットでは他にも、ポテトフライやクレープ、ピザ、豆菓子など、たくさんのものを味わうことができます。どれも美味しく、ついつい食べてしまいます。そして、なによりも大きなクリスマスマーケットの魅力は、その美しさにあります。装飾を凝らした屋台が夜になるとイルミネーションで優しく光り、とても幻想的な景色を見せてくれます。ヨーロッパの街並みとも相まって、まるでおとぎ話の中にいるような気分を味わえます。また、クリスマスマーケットに来ている人たちはみんな笑顔で、とても幸せな気持ちになれます。
一生に一度は行ってみることを強くお勧めします。
※東京大学初年次長期自主活動プログラム(FLY Program)
http://www.c.u-tokyo.ac.jp/info/academics/zenki/fly/
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