グローバル・キャンパスツアー
(2018年12月掲載)
■大学について簡単に紹介してください。
ボウドウィン大学は、メイン州にある一学年500人ほどの小さなリベラルアーツカレッジです。自然豊かなメイン州にあることからアウトドア活動が盛んで、毎週末スキー、カヌー、バイキング等、何かしらの旅行が実施されています。
また、食堂がおいしいことでも有名で生徒だけでなく、教授や教授の家族もよく食堂に来ています。大学が小さいので教授との距離が近く、教授の家に呼んでもらったり、教授と食事したりすることもよくあります。
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■授業や宿題は?
20人以下の少人数のクラスが多いです。Humanity系の科目では、リーディングが毎週かなりの量を課され、授業はリーディングを踏まえたレクチャーやディスカッションという形のものが多いです。Science系ではレィーデングは少なく、宿題の大部分はProblem Setという練習問題のようなものになります。ただ、哲学の論理学のように、HumanityでもProblem Setが宿題となる授業もあります。どの科目でも、日頃の宿題や授業中の発言が重視されていて、最終成績に大きく影響を与えます。
■寮はどんなところ? ルームメイトとの生活は?
今年は3人部屋に住んでいます。共同生活の良い点は、やはりどんなに忙しくても人と話す機会ができることです。試験等で本当に忙しいときには、人とのコミュニケーションを忘れてしまいそうになります。そんなときでも、ルームメイトがいれば会話をする機会があるので、生活の質が上がります。
■クラブ・課外活動は?
アウティングクラブという野外活動のクラブで、リーダーとして休日にキャンプ、スキー、マウンテンバイクなどを引率しています。アメリカ人の参加者は、自己主張が強い人が多いのでまとめるのは大変ですが、最近は少しずつ参加者をまとめて、スムーズに引率できるようになりました。
■校内のカフェテリアについて教えて
食堂のランチはハンバーガーがあります。パンに自分で食材を挟んでいくので、パティを3枚入れたり、グァカモレ(アボガドのディップ)をいれたりして、自分の好きなハンバーガーを作れるので楽しいです。
ボウドインの食堂は美味しいことで有名(たぶん)なので、キャンバス外で食べる人は少ないです。そのため食堂は、皆が集まるコミュニティースペースとして機能していて、食事をしながら友人たちと会話を楽しめる場所となっています。また、食堂は同じスポーツチームや同じ専攻の人でない人と時間を過ごせる貴重な場所でもあります。
■どんな分野の学問に興味がある?
ゲーム理論の応用とそのアプリケーションに興味があるので、関連するコンピューターサイエンス、数学、経済に興味があります。
■Intro to micro Economics(1年秋学期)
ミクロ経済の基礎科目。ミクロ経済を浅く広く学びました。現実世界での人間の営みを絶妙に数式モデルで表す試みが面白い。
■Global media and Politics(1年秋学期)
少人数セミナー。メディアに着目し、比較政治学のイントロのような授業で、毎週課されるリーディングをもとに授業ではディスカッションを進め、エッセイを書くという形式です。文章の書き方やディスカッションの仕方を学べました。自分の伝えたいことがうまく伝わらないもどかしさを感じることができたから良かったと思います。
■海外の大学で学ぶことを決めるきっかけ
参加した国際的な大会等で出会う外国の学生たちの多くアメリカの大学を目指していたので、彼らと同じ道を進みたいという漠然とした思いがありました。
■進路を決めるに当たって、あなたがとった行動
東大と併願して、東大にも1学期通ってみてから海外大進学を決断しました。
■進路や大学を決める際に、大事だと思うこと
行きたい大学のキャンパスビジットは、本当におすすめです。キャンパスビジットをすれば、大学の先輩に直接会い話を聞けるうえ、行ってみないとわからない大学の雰囲気がつかめます。
『新版 論理トレーニング (哲学教科書シリーズ)』
野矢茂樹(産業図書)
論理トレーニングというと、少し堅苦しく聞こえますが、実際は文章の読み方と書き方を教えてくれる本です。私の場合は、この本で学んだ文章の書き方は、現在の大学でエッセイを書くときやインターン先で企画書を書くときなどに役立っています。
また、この本の良いところは、ただ良い書き方を羅列するのではなく、実際に出版された文章を分析しながら体験的に良い書き方を身につけることができるような構成になっているので、楽しみながら読み進められます。
野矢茂樹先生の本はこの本以外の哲学書等も、優しい言葉でわかりやすく書かれた物が多いのでおすすめです。
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