第27回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演

熊本市立必由館高校 和太鼓部

2016ひろしま総文 郷土芸能部門(伝承芸能) 優秀賞・文化庁長官賞

(2016年8月取材)

中央の大太鼓は、熊本城の大太鼓。毎年、元旦の開門の合図などで使われてきました。胴の両端にある突起状の飾りは、加藤清正の時代に豊臣秀吉を守った家来の数を表したものと言われます。

 

4月の震災で熊本城内の保管場所が被災したため、必由館高校が預かっています。今回の国立劇場公演で、熊本が震災に負けず頑張っていることを伝えるために、熊本城の許可を得て使用しました。

■演目

『肥後の鼓舞(まゐ)』

■部員数

58人(うち1年生23人・2年生13人・3年生22人)

■答えてくれた人

前田康祐くん(3年)

 

■国立劇場への出演が決まった瞬間の気持ちを教えてください。

 

入部当初より、国立劇場での演奏が目標でしたので本当にうれしかったです。

 

■今回の演目はいつ頃から練習を始めましたか。また、ふだんの部活ではどのくらい練習をしていますか。

 

演目(曲)自体は、代々受け継いでいるものなので、1年生の時から練習していますが、普段は1日あたり4時間程です。東京公演前は、私たち3年生は進路目標達成のために課題授業などがありましたので、1日あたり1時間程度でした。

 

■今回の演目で、いちばん苦労したことを教えてください。

 

演目(曲)の基本は変わりませんが、その演目を私たちの代のオリジナル曲にしなければ先輩方のチームを超えることはできません。毎年そのハードルも上がっていきますし、音楽性など多くの壁を乗り越えることが大変でした。

 

■ひろしま総文からさらに1か月近く間が空きましたが、どんなところに注意して練習を続けましたか。

 

受験勉強を続けながら、ひろしま総文の時のレベルを下げないように気を付けました。

 

■皆さんの演奏のいちばんの魅力はどこにあると思いますか。

 

篠笛や三宅太鼓(横打)、担ぎ太鼓など、それぞれのソロ(見せ場)や、30人を超える打ち手の一糸乱れぬ溌さばきなどが魅力だと思います。

 

■総文祭出場以外にどんな公演をしていますか。

 

熊本市立の高校ですので、熊本市をはじめ熊本県や公的機関の行事や、小中学校でのスクールコンサート、ユニセフ熊本関連行事、地元の夏祭りなど、地元に密着した演奏活動を行っています。

 

■国立劇場の舞台に立った感想をどうぞ

 

まず神聖な雰囲気をとても感じました。舞台演奏を行う者にとって、国立劇場は憧れの場所です。一生に一度立てるかわからない舞台に立てて、演奏ができたので大感激の一言です。また国立劇場のスタッフの方々や全国高文連、東京都高文連の先生方のお蔭で素晴らしい経験をさせていただくことができ、感謝の気持ちで一杯です。他の舞台と違うところは、舞台の広さが違うこと、その他設備なども充実し、私たち奏者を引きたたせてくれるような舞台でした。

 

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