第27回全国高等学校総合文化祭優秀校東京公演

静岡県立三島北高校 箏曲部

2016ひろしま総文 日本音楽部門 優秀賞・文化庁長官賞

(2016年8月取材)

静岡県高等学校総合文化祭全国大会出場校発表会(2015年9月)

今回のひろしま総文の出場メンバー(現・3年生)が、『ODYSSEY』を初めてホールで演奏しました。

 

■演目

『ODYSSEY(オデュッセイア)』

■部員数

59人(うち1年生23人・2年生16人・3年生20人)

■答えてくれた人

小田嶋珠乃さん(3年)

 

■国立劇場への出演が決まった瞬間の気持ちを教えてください。

 

1年生の時からずっと目標にしていた国立劇場で演奏できることが決まって、本当に嬉しかったです。審査発表の時に自分の学校名が呼ばれた時は夢のようでした。壇上に上がった時に、文化庁長官賞受賞は現実なのだと実感して、喜びを噛みしめました。昨年私たちが2年生の時、当時3年生だった先輩たちが受賞した賞なので、2年連続で受賞できたことを誇りに思います。今まで20人の仲間たちと頑張ってきて良かったです。

 

■今回の演目はいつ頃から練習を始めましたか。また、ふだんの部活ではどのくらい練習をしていますか。

 

1年生の2月から練習を始めました。練習は月曜日~土曜日で、1日あたり3~4時間です。

 

■今回の演目で、いちばん苦労したことを教えてください。

 

8パートが重なり合うことで旋律を創り出す曲なので、高い技術力が必要で、各パートの音がきちんと合うようになるまで、とにかく練習を続けました。曲の壮大な宇宙観を自分たちの音で表現するのはとても難しく、最後まで何度も確認をしました。本番では思いのほか緊張せずに、とても自然に弾くことができたので、毎日努力を続けてきて本当に良かったと思いました。

 

■ひろしま総文から、東京公演まで1か月間が空きましたが、その間、どんなところに注意して練習を続けましたか。

 

全国大会での技術力をキープすることと、曲の魅力を聴いて下さる方々にお伝えするために、さらに豊かな表現を目指して練習しました。国立劇場で自分たちの演奏を完成させることが夢だったので、全国大会の時よりレベルアップした演奏を目指して頑張りました。

 

■皆さんの演奏のいちばんの魅力はどこにあると思いますか。

 

チームワークがとても良く、20人全員が心を一つにして演奏できるところです。箏曲の合奏には指揮者がいないので、各パートで息を合わせて、全身でタイミングを図って合わせる必要があります。パート数が多い曲を演奏できたのも、この抜群のチームワークがあったからだと思います。

 

■総文祭出場以外にどんな公演をしていますか。

 

静岡県高文連主催の県大会や交流演奏会と、チャリティーコンサートなど地域での演奏活動に力を入れています。演奏の技術を向上させることと、演奏を通して社会貢献を図ることの両方を目標に努力を続けています。

 

■国立劇場の舞台に立った感想をどうぞ

 

日本を代表する劇場で、日本の伝統音楽や伝統芸能の発表の場として最高の格式を誇る、まさに夢の舞台です。舞台の準備から照明・音響・演出に至るまで、スペシャリストの方々がよりよい舞台を創り上げるためにサポートをしてくださいます。日本を代表する演奏者や役者の方々が使う憧れの舞台を、この日は高校生の私たちで使用させていただき、プロの方と同じようにサポートをしていただいたので、とても光栄で嬉しかったです。あっという間の10分間でしたが、一生忘れられない特別な舞台となりました。

 

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