(2016年8月取材)
東京・三宅坂の最高裁判所や皇居、国会議事堂のほど近くに、国立劇場があります。
日本の伝統芸能・舞台芸術の殿堂となるべく建設されて今年で50年。正倉院を思わせる校倉造り風の重厚な建物です。大小2つの劇場を持ち、伝統芸能の伝承者の育成も行っています。
総文祭の演劇・日本音楽・郷土芸能の3部門に出場する人たちにとって、国立劇場は特別な意味を持っています。この3つの部門で最優秀賞/文部大臣賞(各部門1校)、優秀賞/文化庁長官賞(3校)に選ばれた12校は、8月最後の土曜日・日曜日に、国立劇場の大劇場で公演することができるのです。
この公演には、国立劇場の劇場スタッフが照明や音響、バックステージなどを全面的に協力し、出演する学校は最高の環境で演奏や演技を行うことができます。
平成元年から始まって27回目となる今回のテーマは、「進化 国立劇場の夏」。この公演に出場した皆さんは、昨年秋からの県大会やブロック大会などの予選を勝ち上がり、全国大会であるひろしま総文で上位に入賞するまで、練習に練習を重ね、まさに進化を遂げてきました。その集大成としての大舞台の東京公演。出演した皆さんはどんなことを思ったのでしょうか。
みらいぶ特派員の小坂くんの鑑賞レポートとともに、お届けします。
2016年8月27日(土)・28日(日)
■出演校インタビュー
[演劇部門]
○最優秀賞・文部科学大臣賞
○優秀賞・文化庁官賞
・青森県立青森中央高等学校 演劇部 『アメイジング・グレイス』
・埼玉県立芸術総合高等学校 演劇部 『解体されゆくアントニン・レーモンド建築 旧体育館の話』
[日本音楽部門]
○最優秀賞・文部科学大臣賞
・星野高等学校(埼玉県) 筝曲部 『三面の箏によるカプリース』
○優秀賞・文化庁長官賞
・静岡県立三島北高等学校 筝曲部 『ODYSSEY(オデュッセイア)』
[郷土芸能部門]
○最優秀賞・文部科学大臣賞
・新潟県立羽茂高等学校 郷土芸能部 『佐渡民謡 ~芸能と文化の島より~』
○優秀賞・文化庁長官賞
・神戸市立兵庫商業高等学校 龍獅団 『龍藝(国際規定演技応用編)』