(2024年3月取材)
情報処理学会第86回全国大会2日目の2024年3月16日、「第6回中高生情報学研究コンテスト」が、神奈川大学横浜キャンパスで開催されました。
今回初めて全国を北海道・東北、関東、東海・北陸、関西、中国・四国・九州の5つのブロックに分けた予選大会を開催。全国から集まった総数148チーム(過去最多となりました)から選ばれた48チームがポスター発表を行いました。
コンテストも今回が6回目。今回も、アカデミックから身の回りの問題解決まで、レベルの高い発表が並びました。今回は生成AIも登場して、研究内容も一段とバラエティに富んだものになりました。
このコンテストでは、全ての参加チームの発表について、審査員の先生方からのコメントがいただけます。当日の発表では、このコメントを踏まえてプレゼンする姿も見られました。
全国大会2日目の開催ということで、偶然立ち寄った専門家の先生からの鋭い質問に答えたり、同じ手法を使った人同士で話しこんだり、といった熱気にあふれる光景が繰り広げられました。
第6回中高生情報学研究コンテスト ホームページはこちらから
■入賞された皆さんに聞きました
◆パソコンの中でここまで計算を高速化できる?! ことを示した画期的アルゴリズム
「数論的関数における数値計算の高速化」
よこはま市立あざみ野中学校
梶田 光くん(3年生)
◆事故防止アプリと自動ブレーキを連動して、出会い頭事故を回避する
「スマート自転車「トマールくん」の開発-交通事故防止アプリ「マモールくん」との連携プロジェクトを目指して―」
群馬県立前橋高校
チーム名 :トマールくん×マモールくん
猪熊蓮音くん、大嶋輝希くん、湯澤拓哉くん、金澤侑一郎くん(2年生)
◆AIによる安全装置搭載車椅子で、身体障がい者の外出を安心・安全に
「車椅子安全装置(リアルタイムバックウオッチャー) ~AI搭載車椅子による身体障がい者外出支援~」
群馬県立高崎高校
チーム名 エレウィルコンパニオン
清水孝一くん(執筆者)、清田侑希くん 学年:1年生(令和6年度)
◆人工知能と人間のよりスムーズなコミュニケーションを目指して
「仮想現実におけるコミュニケーションを用いた人との協調作業を行うロボットの機械学習モデルの検証」
玉川学園高等部 (東京都)
チーム名:玉川学園サイエンスクラブ協調作業班
國吉仁志くん(2年)
◆自宅にいながら、簡単な会話形式で認知症の早期発見が可能に!
「見当識に基づいてRaspberry Piを使用し作成した日常的な認知症確認・予防システム」
群馬県立高崎高校
チーム名:招き猫
吉ノ薗 陽向くん(1年)
◆冷蔵庫の中身を生成AIで把握! 食品ロスの削減もレシピの作成も実現する
「物体検出と文章生成AIを用いたレシピ提案ツール」
群馬県立高崎高校
チーム名 Team_KOBAKIYO
市六稜真くん、西山拓斗くん、平形嶺くん(1年)
◆英語が嫌いになりそうな人に朗報です! 主体的に楽しく英語を学べるアプリを作ってみた
「EnglishLens ~撮った写真を英語にする魔法のアプリ~」
群馬県立高崎高校
チーム名:高高物理部2年
細田晃佑くん(2年)