(2023年3月取材)
情報処理学会第85回全国大会最終日の2023年3月4日、「第5回中高生情報学研究コンテスト」が、電気通信大学の現地会場とオンラインで開催されました。
第1回以来の現地開催となった今回の応募総数は、北海道から沖縄まで全国から141件。今回も、身の回りの小さな不便の解消から、アカデミックな課題の解決まで、バラエティに富んだ研究が並びました。特に今回は、AIを使った研究が目立ちました。
会場は、全国から集まった参加者が他のチームの発表に質問したり、専門家からの鋭い質問に一所懸命答えたり、といったリアル開催ならではの光景が繰り広げられました。
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■入賞された皆さんに聞きました
◆80年の気象観測技術をさらにブラッシュアップ! カメラのズレの補正とデータの一元化を図る
「視程の自動判定に向けた撮影画像のずれ補正と自作サーバーの開発」
チーム名:天文気象部
東京都立立川高校
◆プログラミング学習のハードルを下げたい! を形にした翻訳プログラム
「DNCL→Python翻訳プログラムの開発」
チーム名:鈴田夏都季
早稲田大学高等学院
◆等比ドミノは本当に倒れ続けるの? をシミュレーションで解明
「徐々に大きくなるドミノは永遠に倒れ続けるのか」
チーム名:チーム等比ドミノ
群馬県立高崎高等学校
「授業中の学習行動と学力の相関」
チーム名:課題研究11班
群馬県立高崎高校
「ニュースにおける特定単語の文脈の変遷」
チーム名:高々物理部_吹部
群馬県立高崎高校
◆郷土の誇り「上毛かるた」に新たな風を! トレーニング用ソフトを作ってみた
「Loneliless~上毛かるたの新たな助っ人~」
チーム名:鶴舞う形の群⾺県
群馬県立高崎高校
◆テスト対策はこれで完璧! 穴埋め問題生成ソフトを作ってみた
「教科書を穴埋め問題化するソフトウェアの開発」
チーム名:Shotaro's factory
愛知県立刈谷高校
「ディープニューラルネットワークを用いたオセロAIの作成」
チーム名:山本ぴあの
横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校
◆セキュリティはまずココから! 画面の盗み見対策アプリを作ってみた
「機械学習とアイトラッキング技術を用いた、画面盗み見対策アプリケーションの開発と評価
」
チーム:熱濃硫酸
芝浦工業大学附属高等学校
チーム名:TRC
東京都立南多摩中等教育学校
「衛星データを用いた農作物の栽培適地の抽出方法の提案」
チーム名:NutcRacKer
東京学芸大学附属国際中等教育学校
「中高生情報学コンテスト」は、審査に参加された先生方だけでなく、全国大会に参加する日本のトップ研究者から、今後の研究のヒントや課題の指摘をいただける貴重な機会でもあります。
次回第6回コンテストは2024年3月16日(土)神奈川大学横浜キャンパスで開催されます。
出場の受付は9月1日から。ぜひチャレンジしてみてください。
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