第84回情報処理学会全国大会 第4回中高生情報学研究コンテスト

お客様に駐車スペースの有無をリアルタイムでお知らせする

チーム名:高松商業高校科学部2年

佐伯晃希くん、湯淺創太くん、岡田 楓くん(香川県立高松商業高校 2年) 

(2022年3月取材)

駐車場の空き状況を可視化するシステムの開発

私たちの高校は、部活動が盛んで外部指導者や他校からの来校が多い。そのため放課後や土日祝祭日は、来客用の駐車スペースは常に満車である。そこで、私たちは駐車スペースの空き具合を表示できるシステムの開発を行う。駐車スペースに白線がなく不規則に駐車されるため、センサ類を使った計測が難しい。そこでカメラで定点を撮影する仕組みを作り、駐車状況をAIで解析してデータベースに記録させることとした。エッジコンピューティングを実現するためPythonを使ってデバイス側で駐車台数をカウントする仕組みを実現させる。一方サーバ側では、PHPとSQLでプログラミングし、データベースへの書き込みと、Webアプリケーションを実現させる。最新の駐車情報を遠隔地からリアルタイムに表示できるようになるため、駐車場の空車状況や、路上駐車の防止、渋滞予測のような社会問題への解決にも応用できると考える。

 

※クリックすると拡大します。

 

■今回発表した研究を始めた理由や経緯を教えてください。

 

私たちの高校は、部活動が盛んで、部外指導者や他行からの来校者が多いです。そのため、放課後や土日祝祭日は、来客用の駐車スペースは常に満車状態です。

 

そこで、私たちは駐車スペースの空き具合を表示できるシステムの開発を行いました。本校の駐車スペースには、白線がなく、不規則に駐車されるため、センサ類を使った計測が難しいと考えて、カメラで定点を撮影する仕組みを作り、駐車状況をAIで解析してデータベースに記録させることにしました。

 

エッジコンピューティングを実現するためPythonを使ってデバイス側で駐車台数をカウントする仕組みを実現させました。一方、サーバー側は、PHPとSQLでプログラムを書いて、データベースへの書き込みと、駐車状況が把握できるWebアプリケーションを作成しました。

 

最新の駐車情報を遠隔地からリアルタイムに表示できるようになるため、駐車場の空車状況や、路上駐車の防止、渋滞予測のような社会問題への解決にも応用できると考えています。

 

 

■今回の研究にかかった時間はどのくらいですか。

 

8月に教室内の密を監視するシステムを開発した経験から、そこで得た知識や技術を活用できたため、約1か月で完成させることができました。

 

 

■今回の研究ではどんなことに苦労しましたか。

 

今回初めて、ajaxの機能を使いました。そこで理解しきれていない部分で、エラーが起きてしまい、エラーを解決するのにかなり時間がかかりました。また、車両を認識するAIも精度を上げるため新たに様々な仕組みを探し試しました。

 

 

■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点を教えてください。

 

動画でもあるのですが、ajaxを使用していたので、最新のデータが自動で更新表示されるようになっているのがシステム的に見てほしいところです。

 

 

■今後「こんなものを作ってみたい!」「こんな研究をしてみたい」と思うことがあれば教えてください。

 

今後はAI分野の研究をして、シミュレーションシステムの開発などを大学進学に向けて行っていきたいと思っています。ほかのメンバーは光通信の研究や、情報セキュリティ分野の暗号を研究したいと考えているようです。(湯淺くん)

 

第84回情報処理学会全国大会中高生情報学研究コンテスト ポスター発表より

※高松商業高校科学部2年 の研究は、中高生研究賞奨励賞を受賞しました。

 

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