(2016年7月取材)
左から 黒川愛さん(2年)、高木留奈さん(2年)
■部員数
35人(うち1年生13人・2年生11人・3年生11人)
■答えてくれた人
黒川愛さん(2年)
ウキクサは田んぼにいる強害草であることを知り、最初は増殖について研究していました。その実験の中で、ウキクサはお互いがバラバラの状態から、自ら集合していくのではないかと気づき、タイムラプスで撮影してみました。すると、ただ集合するだけでなく、動いている(遊動)しているような様子が見られました。そこから本格的にウキクサの動きや、なぜ集合するのかなどを調べることにしました。
発表にあたって実験方法などを説明する際は、なるべく画像で実際の様子を表示しました。仮説や自分たちの考えを述べる時は、専門用語を使わず、より簡単な言葉で説明するようにしました(例:照度→「光の強さ」など)。
理数ゼミ 3年生の皆さん。後列左から 辰野純永くん、山下裕介くん、山根大生くん
中列左から 石本和樹くん、金井勝太くん、皆川暁慶くん、大下勇紀くん、杉本和樹くん
前列左から 普門舞さん、末政萌寿くん、今井康平くん
■今回の研究にかかった時間はどのくらい?
1日あたり2~3時間で9か月です。
■今回の研究で苦労したことは?
・1年を通してウキクサを生育させること。
・月々の撮影と、接食刺激をウキクサに与える作業
■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?
普通は植物同士を接食させたりして、ストレスを与えると、生育には良い影響がないと考えられていましたが、今回の私たちの実験からは、接食させる方が成長するという結果が出ていること。
■参考にした書籍
・「科学のアルバム 水草のひみつ」守矢登(あかね書房:1990)
・「ウキクサの増殖に関する実験」静岡県立静岡清水西高等学校(静岡県論文集:2004)
・「コウキクサの成長を探る」(広島国泰寺高等学校:2010)
■今回の研究は今後も続けていきますか?
展望としてはウキクサの動きの原因のさらなる探究や成長に関する発見を目指したいと思っています。
■ふだんの活動では何をしていますか?
・オープンスクールや文化祭でのポスター紹介(研究紹介)や生物の実習体験をしています。
・科学の祭典や子供文化科学館での実習体験で、DNAストラップつくり、チリメンモンスター探し、動物折り紙などを行っています。
■総文祭に参加して
全国のハイレベルな研究を見ることができ、今まで以上に実験に対する熱意を燃やすことができました。各校がいろいろな発想で実験を繰り広げており、学べるところが多くあったので、今までよりももっと知識を増やして、いろんなアイデアを出しながら実験していきたいと思いました。
広島国泰寺高校の皆さんは、総文祭の運営でも大活躍しました。1年生の皆さんです。
左から鹿江恭子さん(生物班)、徳永麻陽さん(化学班)、堀妃麻利さん(化学班)
看板の左から 石橋竜樹くん(生物班)、中西康誠くん(化学班)、奥田勇希くん(生物班)、
山本真生くん(生物班)
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