第14回全日本高校模擬国連大会

議長インタビュー

こんな状況の中でも全国から集まって議論できたことの意味を考えよう

議場B 議長 常世田将史さん

東京外国語大学国際社会学部3年 

(2020年11月取材)

 

■今回の進行ではどんなことに心掛けられましたか。

 

わかりやすい進行、はっきりしゃべるということを心がけました。あまり複雑なことを言ったり、複雑に整理したりすることはせず、わかりやすい、単純な整理ということを意識しました。また、やはりオンラインということで言葉が届きにくいということで、いつもよりはっきりしゃべるよう心がけました。

 

 

■当日の進行で、いちばんたいへんだったことを教えてください。その原因はどんなところにあったと思いますか。

 

やはり票を数えるところだったかなと思います。本会議では、何度か投票を行い、その際実際にプラカードを挙げてもらってそれを数えるということがありましたが、それが非常に大変でした。

 

オフラインならば、一度にばっと確認することができるのですが、オンラインだと画面上で地道に数えるしかなく、それで票の合計と国数と合わないことが多々あり、非常に骨が折れました。

 

Zoomの挙手機能で行うことも検討したのですが、プラカードを挙げるという模擬国連らしい行為を尊重しようということで、そのままプラカードを挙げてもらうということになりました。オンライン会議ということで、模擬国連らしさとは何なのか、何があれば、模擬国連なのか、ということを、もう少し考えなければならなかったかな、とも思いました。

 

 

■オンライン会議にしてよかったと思うのはどんなことでしょうか。

 

こんなご時勢でも、全国から集まって会議ができているということに尽きるかな、と思います。人との関わりが薄くなった、と盛んに叫ばれてきましたが、技術のおかげで全国から集まって、オンラインという場ではあっても、一つの場所に集まって会議ができている。このことが、参加者の皆さん自身もそうですし、大会、はたまた模擬国連活動全体にとって大きな意味を持っていると思います。

 

 

■今後オンラインとリアルの模擬国連はどのように住み分けていくとよいと思われますか。

 

情勢が好転すれば、やはりリアルで模擬国連というのは行われていくものであるし、そうあるべきだとは思います。しかし、こうしたオンラインならではの利点、気軽に全国どこからでも参加できるといった気軽さというものがありますから、1日だけのミニ会議などを全国から人を集めて行うというのが簡単にできるようになっていますから、こうした形での棲み分けというのは一つあるのではないかと思います。

 

 

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