inochi学生プロジェクト

忘れ物・探し物による遅刻の予防におススメです!

 

 [チーム名]マリーちゃんち(高校2年生 4名) 

(2020年11月取材)

■皆さんが作成したプランの内容を教えてください。

 

ADHDの特性を持つ方は特に遅刻に困っています。遅刻をしてしまう一つの原因として、家を出る際に、探し物をしていて遅刻してしまうことがインタビューを通じてわかりました。そこで、私たちは、決まった場所にものを置く習慣がないが故に、家を出る直前で、鍵、財布や定期券など外出の際の必需品がないことに気づき、それらを探すことで時間が取られ、その結果、遅刻してしまうという課題を解決できないかと考えました。

 

そうして、考え出されたのが、「Routinbox」です。これは、外出の際に必要な鍵やお財布などを定位置に入れることを習慣化するためつくられた、携帯連携型の小型ボックスです。このボックスは、全面にスクリーンが設置され、中は仕切りで区切られ、底には感圧センサーがあるボックスです。指定した時間に物を入れていないと、リマインドとして携帯に通知が来ます。

 

物を入れると、重さを感知することで、卵から生き物が成長する様子や天気情報などがスクリーンに映し出されます。スクリーンに画像が映し出されるという刺激性を含んでいるので、毎日継続してボックスにものをいれることができ、探しものをする時間が減少し、その結果として遅刻を減らします。

 

 

■このブランはどのようなきっかけで出てきましたか。

 

当事者の方にインタビューした際に、「鍵を探していたら遅刻してしまって大変だったし、今も本当に困っている」というお話を聞き、この課題と向き合って、困りごとを何としても解決しなければならないと強く思いました。

 

そこで、twitterでアンケートをとったところ、多くの方がこの課題に困っていると実感したため、この課題に取り組もうと決心しました。他に考えていた課題としては、時間を守ることに意味を見出すことができないと言ったものが挙げられていましたが、多くの当事者の方の声から発見した、今回の課題を追求しようと思いました。

 

 

■このプランを作るにあたって、どのような調査やインタビューをしましたか。 調査やインタビューを通してわかったこと、あるいは当初の予定とは違った点を教えてください。

 

当事者の方、またその保護者の方、支援者の方にインタビューをしました。当事者の方が本当に困っていることを当時の状況や体験談を交えながら深くお聞きすることができました。

 

 

■具体的なサービスやアプリを作るにあたって、どのような団体や機関に協力を依頼しましたか。それを通してプラン作りで得たことを教えてください。

 

ディスプレイの会社からゲーム製作の会社まで、様々な機関に協力を依頼させていただきました。そこでは、ディスプレイよりもタブレットを使用した方が利便性は高いなど、より詳しいアドバイスをいただきました。

 

 

■全体を通していちばんたいへんだったことは何でしたか。また、その克服のために頑張ったこと、工夫したことを教えてください。

 

誰が、何を担当するかなどの役割分担です。それを克服するために、メンバー間で情報共有をこまめに行い、お互いカバーし合えるようにしました。 

 

 

■このプランでいちばん頑張ったこと、見てほしいことを教えてください。

 

高校生の力だけでRoutinboxのプロトタイプを制作したことです。

 

 

■大学生メンターとの交流から学んだことを教えてください。

 

学んだことはたくさんあり、書ききれませんが、抜粋しますと、プレゼンの仕方、課題との向き合い方です。

 

 

■今回の「inochi Gakusei Innovators’Program」に参加した感想を教えてください。

 

このprogramに参加しなければ、出会えなかった人、考えなかったこと、得られなかったことがたくさんあります。このprogramに参加して得られたのは、特に「誰かを巻き込む力」「課題と真摯に向き合い解決する力」です。「誰かを巻き込む力」「課題と真摯に向き合い解決する力」は、将来どんな道に進んでも必要不可欠な力だと考えています。

 

しかし、この力を養える機会は非常に少ないです。この力は、学校でも塾でも得られません。このprogramが実践型のprogramだからこそ得られたものです。このprogramに参加し、これらの力を養うことができ、自分たち自身とても成長できたことは大変嬉しく思います。

 

最後に、この文章を読んでいる方に伝えたいことがあります。若者でもできることは沢山あります。むしろ、若者しかできないことがたくさんあります。世の中は、若者でもできるものより、若者だからできるものに溢れています。ぜひ、若者しかできない「こと」や「もの」を見つけてください。きっと得られるものがあるはずです。

 

 

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