6月大妻オンライン会議

「ふだんの会議よりも深く議論に関わることができた」

豊島岡女子学園高校 (東京都)  :アルゼンチン大使

(2020年6月取材)


写真提供:豊島岡女子学園高校

加納彩瑛さん(1年生:リアルの模擬国連の参加経験6回)

■今回のオンライン模擬国連に参加したきっかけは

 

コロナウイルスの拡大で3月の模擬国連練習会が中止になってしまい、残念に思っていたところ、オンラインで開催するとのお知らせを頂きました。いつも一緒に参加しているペアに連絡を取り、すぐに参加することに決めました。

 

■会議に備えて準備したことは

 

会議では提案したいアイデアを根拠も含めて他の大使に説明することが大切なので、現在の安保理に関する情報や取り決めをしっかりと理解するようにしました。また、今までの経験で会議当日に自国の国益を害さないかどうか判断に悩むことが多いので、他国のPPP(Position and Policy Paper)の政策や、当日新たに議論されそうな政策についてあらかじめペアと議論し、アルゼンチンとしての立場を明確にするよう意識しました。

 

■当日の会議進行で心がけたことは

 

ZOOMでの会議で他の大使と一対一で交渉しづらかったので、メモを送って交渉しました。国益の隔たりが大きく残念ながら折り合うことはできませんでしたが、他のグループにいた大使の政策について質問し、自国の立場を固められました。

 

■オンライン会議で一番苦労したことは

 

ペアも挙げているのですが、私自信がモデの最中にオンライン議場に入れなくなってしまい焦りました。機械が得意でないので、ペアに支えてもらってばかりで本当に感謝しています。

 

■オンライン会議にしてよかったと思うのは

 

私自身は、ふだん会議よりもオンラインの方が会議に参加しやすいと感じました。普段のグループでの話し合いは、各国が持ち寄った政策について議論してから出来上がった文言を確認するのですが、会議終盤まで文言を確認できないことが多く、議論の内容と文言の意味が多少ずれてしまっているように感じることがあります。今回は、始めから文言と併せて議論できたので、一つひとつの言葉についてもグループ内で理解し丁寧に議論できました。

 

■オンライン会議に参加した感想

 

様々なことが自粛されている中で模擬国連に参加できて、言葉にならないほど嬉しかったです。オンラインでの開催を決断してくださった皆さんに感謝しています。

 

一大使としては、オンラインで文言を共有できたことで普段よりも議論に深く関わることができたので、また会場で模擬国連ができるようになるまでに、オフラインでも同じように議論し、会議に少しでも多く貢献できるようになりたいです。

 

田栗麻衣さん(1年生:リアルの模擬国連の参加経験3回)

■オンライン模擬国連に参加したきっかけは

 

今年はコロナ禍により、いろんなイベントが中止となっていたので、今年の模擬国連のイベントは開催できるのか、気になっていました。オンラインで模擬国連を開催する話を聞いて、すぐに参加申し込みしました。

 

■会議に備えて準備をしたことは

 

自分たちの担当国はもちろんですが、今回、他の国のリサーチを重点的にしました。安全保障理事国の問題は、国によって考え方が全く異なるため、他国と自国の合致する主張と相反する主張に左右されることを前回学んだからです。

 

PPPが配布される前に、自分の担当国にとってキーとなる国が主張しそうなこと、合意を得やすい主張を調べることで自国の主張を固めていきました。

 

■当日の会議進行で心がけたこと

 

オンライン会議では、それぞれのグループが話し合っているzoomの部屋が違い、グループの数も多かったため、積極的に他のグループに行って意見を収集し、自分のグループにその情報共有することに気をつけました。

 

■今回の会議で一番苦労したことは

 

公式討議の議場のとき、ペアが途中抜けて戻ろうとしたら、人数制限で入れなくなったときが一番焦りました。LINEでペアに連絡を取って、電話で議場の様子を伝えて乗り切りました。

 

 

■オンライン会議にしてよかったと思うのは

 

zoomの部屋が各グループ分けられていたので、他のグループからの声に邪魔されず、話している人の声が聞きやすかったです。

 

また、常に更新されたDRを見ることができ、落ち着いて文言確認をすることができました。

 

■オンライン会議に参加した感想

 

コロナ禍で様々なイベントがやむなく中止されている中、模擬国連に参加できてとても嬉しく思いました。

 

オンラインは議場の空気が読みづらく、「安保理改革」という国益が対立しやすい議題でコンセンサスをとることは難しく感じました。そんな状況でも、DRを提出できてよかったです。

一つ残念だった点は、提出したDRが解釈によっては対立DRとなる可能性があるとされ、前段階から対立DRに気を配って交渉しておくべきだったことです。

 

最後になりますが、この模擬国連を運営してくださったフロントの皆様、先生方、そして議場で話し合ってくださった大使の方々に心から感謝します。ありがとうございました。

 

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