情報処理学会第82回全国大会中高生情報学研究コンテスト ポスターセッション発表
チーム名:Obe
かえつ有明高等学校[東京]
土生川 正憲くん(2年)、大辺 理生くん(2年)、権田 遥平くん(2年)
(2020年3月取材)
「IN-PHONE 学校へのスマホの持ち込み」
■発表の内容
我々の学校ではBYOD(Bring Your Own Device)という自分のデバイスを学校に持ち込み、授業で使用するプログラムが行われている。アクティブラーニングが豊かな環境で、自主的・主体的に学ぶには、教科書や授業プリントだけに縛られず、自らネットなどの技術的資料を使いリサーチをし、パソコン・スマホのみでできる作業を行うことによる学びの効率化に気づくことができた。AIが発展する未来ではネットやSNSを上手に使うスキルや、コミュニケーション、プレゼンテーションなどのソフトスキルが必要とされるだろう。我々の提案では、全国の学生の多くが保持しているスマホを使い、生徒の教育をよりよくしたい。我々は中高生対象のアンケートを取り、制限されていてもスマホを使用したいという非常に我々の提案をサポートするデータを集めることができた。今後も、もっと大規模な調査などで、本格的に商品化に向かいたいと考えている。
※クリックすると拡大します
■今回発表した研究を始めた理由や経緯は?
私たちの学校では、スマホの持ち込みが許可されており、授業によってはその使用も許可されています。スマホを授業中に使うことはとても便利であるので、私たちはこれを他の学校に広めたいと思っています。
しかし、学校でスマホが使えない最も大きな理由は、生徒が自分たちでスマホを自己管理できていないからだと思います。そこで、私たちは学校にスマホを持ち込んで使えるようにすることを目的として、どうすればスマホを校内で安全に効率よく使用することができるかを考えました。
結果、生徒のスマホを制限することができるアプリを開発するという考えに至りました。このアプリを使えば、先生は学校にいる間、生徒のスマホの使用時間や使用方法を見ることができます。
生徒はこのアプリを開いたら、先生の指示がない限りアプリを閉じることはできません。そして、生徒がこのアプリを開くと、スマホ内で自分のスマホに入ったような画面が映し出され、そこには電卓や辞書などの、授業等で使うに関するアプリが並んでいる、というものです。
■今回の研究にかかった時間は?
大体15~20時間ほどです。
■今回の研究で苦労したことは?
いろいろなデータを集めて、そのデータを読み取り、どう使えるかを考えることがたいへんでした。また、アプリ自体をどのようなものにするか、そして本当にこのようなアプリが作れるかどうかについて考えることにも苦労しました。
■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?
いろいろなデータを参考にして、そこから編み出した考えを形にしたアプリの機能です。
■オンラインの発表と実際の会場での発表のどちらがよかったと思いますか?
実際の会場での発表の方が良かったと思います。オンラインでは伝えにくい部分があり、声のほうが人に伝わりやすいからです。また、オンラインでは皆の質問に答えらせないので、実際のプレゼンの方が楽しいと思います。
■今後「こんなものを作ってみたい!」「こんな研究をしてみたい」と思うことは?
今オンラインの授業が流行しているため、オンラインでの授業をどうすれば効率化できるかについて研究したいと思います。
第82回情報処理学会全国大会中高生情報学研究コンテスト ポスター発表より