情報処理学会第82回全国大会中高生情報学研究コンテスト ポスターセッション発表 

VRの表現の可能性を広げる空間でクリエイターとコラボ!

チーム名:VirtualPresents

千葉県立柏の葉高校

國武 悠人くん、森 優貴くん、薮内 涼太くん、鈴木 大嗣くん(全員2年)

(2020年3月取材)

「Webサイトと連携させた新たなVR空間内表現の実現」

 

■発表の内容

 

VRChatなどの普及を背景に、様々なコンテンツをVR空間上で表現することが求められている。VR空間とWebの連携がコンテンツ表現の可能性を広げる。しかし現状はその方法は多くない。本研究ではVRC_panoramaというコンポーネントによってVR空間に外部から干渉する方法を提案し、その具体的なアプリケーションとしてVR空間内にWebから画像を出稿することができるサービスを作成し、公開した。公開はバーチャルマーケット3というVR空間でのイベントで行い、260人がサービスを利用し、6人のVR空間開発者が我々の手法を取り入れた。

 

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■今回発表した研究を始めた理由や経緯は?

 

VR空間での表現の幅を増やすために、VRだけのクローズドな環境にとらわれず、WebサイトとVR空間で連携できる仕組みを作ろうと思って「未踏ジュニア」という17歳以下クリエイター支援プログラムに応募し、資金援助や技術的アドバイスを受けながらWebサイトを作成しました。

 

 

 

■今回の研究にかかった時間は?

 

約半年です。

 

■今回の研究で苦労したことは?

 

VRという新しい領域の研究だったので、開発自体というよりWeb機能と組み合わせたシステムを普及させるのが大変でした。今回は、バーチャルマーケットというイベントで公開して、複数のVRクリエイターとコラボすることで普及を促進することができました。

  

■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?

 

Webから画像を簡単にVR空間内に表示させることが可能であるという点と、その拡張性の高さに特徴があります。送信できるデータは画像形式に限られていますが、VR空間内で画像を立体的に展開することや、電光掲示板のような表示をすることができるようになっています。

 

■オンラインの発表と実際の会場での発表のどちらがよかったと思いますか?

 

実際の会場の方がよかったです。質疑応答で、ポスターだけでは伝わりにくい部分も伝わりますし、様々な分野の方と交流ができるからです。

 

■今後「こんなものを作ってみたい!」「こんな研究をしてみたい」と思うことは?

 

今回の研究は、昨年度の研究の延長線上にあるものなので、今後は商用に利用できるような機能をつけていきたいと思っています。

 

※Virtual Presentsチームの発表は、中高生研究賞入選を受賞しました。

 

第82回情報処理学会全国大会中高生情報学研究コンテスト ポスター発表より

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