情報処理学会第81回全国大会中高生ポスターセッション発表

スマホの使い方ルールの決め手は、使用時間ではなく使用時間帯! ~1160人への調査から発見

神奈川県立柏陽高校 pineapples 

松野良郁くん(1年)、河田旭瑠くん(1年)、長谷川令くん(1年)

(2019年3月取材)

 

ルールの有無はスマホの使い方を変える ~適切なルールとは何か~

最近の中高生のスマホの使用状況というと、ゲームやSNSばかりで使用時間が長くなってしまい、様々な悪影響が生じてしまいます。そこで、使用時間を減らすためにスマホの使用に関して家庭内で決めているルールについて調べることで、有効な手段を探すことにしました。

 

1160人にアンケートを行った結果、ルールがある人の割合は学年が上がるにつれて減少することがわかりました。そして、スマホの使用時間と勉強時間の関係としては、ルールがある人に比べてルールのない人はスマホの使用時間が長く、勉強時間が短い傾向にあることがわかりました。つまり、学年が上がるにつれてルールの重要性も上がるということです。

 

ではどういったルールが最も効果的なのでしょうか。「どんなルールがあったら良いか」という意見としては「スマホの使用時間を制限する」というものが最も多いのに対して、実際に行われているルールは「スマホを使用する時間帯の制限する」というもので、調べを進めると、時間帯制限の方がスマホの使用時間が短い傾向にあることが分かりました。得られた成果としては「今までやたらに使用時間を制限すればよいと思われていたのが、そうではなく時間帯を制限する方がより効果的だということ」です。(これらから、ルールがある人の約半数が間違ったやり方をしており、これを改善できる。)

 

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■研究を始めた理由や経緯は?

 

スマホの使い過ぎは今の社会の大きな問題となっていると考え、解決方法を知りたいと思ったため。テーマは周りがスマホばかり使っていて常日頃「嫌だな」と思っていたので経緯はなく、ずっと考えていました。

 

■かかった時間はどのくらい?

 

8か月ほどです。グラフ作りは手書きだったので、試行錯誤して何度も書き直して50時間くらいかかっていると思います。

 

■今回の研究で苦労したことは?

 

グラフ作りや、班員3人で協力することが大変でした。皆が「誰かがやってくれる」という他力本願のスタンスがなかなか直らず、しばしばもめたこともありました。

 

■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?

 

グラフにはかなりの時間をつぎ込んだので、ルールありとルールなしの違いをしっかりと読み取ってほしいです。

 

■今回のポスター発表の感想をどうぞ!

 

一番発表ができる一人だけで発表を進めたので、班の中で苦労の度合いが違う気がします。でも発表をしなかった人は、そこまでの過程で頑張ったので、全員で目標を達成できたことには変わりません。また、奨励賞に残ることができたのでとても嬉しいです。そして自分たちがやってきたことを誇りにできると思います。

 

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