情報処理学会第81回全国大会中高生ポスターセッション発表
玉川学園中学部 西岡英光くん(3年)
(2019年3月取材)
特徴点検出を利用した文字認識の研究
私は家の中で役に立つロボットを作成しています。その際に、メモなどが読めるとさらに役に立つと考え、今回は、まずは簡単な3つの文字を認識することを目標に研究しました。
この研究では、OpenMVカメラというカメラを利用し、実験を行いました。このカメラを利用した理由は、カメラが小さく軽いことや、簡単にmicropythonでプログラミングができること、サンプルプログラムが多くあったためです。一般的には、文字の認識などには特徴点マッチングを利用していますが、これでは文字とカメラの距離が変わると認識できなくなってしまいました。そこで、自分で特徴点を長い線の位置として設定し、実験をしたところ、距離が変わってもほぼ100%認識できるものを作成することに成功しました。これからは、認識できる文字を増やしていくことや、ほかの認識方法も試してみて、その方法と比較などをしていきたいと考えています。
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■研究を始めた理由や経緯は?
私は「ロボカップジュニア」のレスキュー競技に参加しています。この中で課題になっている3つの文字の認識を始めたのがきっかけです。WRS(World RobotSummit ※1)大会に参加して、家の中で役に立つロボットを開発した際に、カメラに映った文字を認識できれば、ロボットが家の中の仕事を手伝えることが広がることがわかり、もっと詳しく研究したいと思うようになったことからです。
※1 World RobotSummitについてはこちらから
■かかった時間はどのくらい?
約1年です
■今回の研究で苦労したことは?
最初の認識方法で詰まってしまったときに、自分で特徴点を設定するという方法に変更するまでに苦労しました。
■「ココは工夫した!」「ココを見てほしい」という点は?
自分で特徴点を設定した際に、長い線の位置を見つける方法として、縦や横の黒のピクセルの和で見分けていたところです。これによって、簡単に長い線を見つけることができるようになっています。
■今回のポスター発表の感想をどうぞ!
専門的な人と会話できたりして、これからどのようなことをしていくべきかがわかりました。そして、知識が全く足りていないことも感じて、さらに研究や勉強をしていかないといけないと感じました。これからもこのような発表会に参加していきたいと思いました。