模擬国連の初めの一歩!  体験企画「MOGIMOGI 」

(2018年11月取材)

今回の全日本大会では、模擬国連に初めてチャレンジする人のための体験企画「MOGIMOGI 」が初めて開催されました。

 

「興味があるけどルールがわからない」「どんな準備をするの?」「決議案(DR)ってどうやって書いたらいいの?」「どんなふうに交渉したらいいのか、誰か教えて!」…。やったことがない人にはとかくハードルが高いイメージを持たれる模擬国連の「初めの一歩」を踏み出すために、模擬国連OB・OGのグローバル・クラスルームの大学生の皆さんが企画したものです。

 

 

今回の「MOGIMOGI 」は、大会1日目の昼食の時間(約1時間)を使って、大会と同じホールで行われました。参加者は、あらかじめ予約した中学生から高校1年生まで約40人。参加者には、模擬国連会議で求められることや果たすべき行動、キーワード解説などがわかりやすくまとめられた「MOGIMOGI指南書」が配布されるので、具体的にどのような行動をすればよいかが初心者にもよくわかります。

 

また、全日本大会や教育模擬国連では、事前に担当国が決まっていて、議題解説書の内容を読み込んで自分達の国の政策を考えておくことが必要ですが、「MOGIMOGI」はその場で担当国を割り当てられ、その国の大まかな立場や国内外の状況、政策などをまとめた資料を渡してもらえるので、資料を読めばどのような立場で交渉を行えばよいかがわかります。

 

さらに、DRはあらかじめ前文と主文がセットになったものが準備されているので、自国の立場に照らしてどのセットがふさわしいかを選びます。

 

 

今回は、第7回全日本大会の議題「児童労働」について考えました。

 

参加者は、自国の資料に書かれた情報に従って、あらかじめ決められたA、B、Cの3つのスタンス(→それぞれのスタンスの詳しい内容も資料に書かれています)うち、自国がどこに当てはまるかをペアで話し合って決めます。

 

そして、スタンスが同じ国同士で集まって、アンモデレートコーカス(アンモデ)の形式で、それぞれ自国の意見を述べた後、グループ内で話し合ってDRとしてどのセットを選ぶかを決めます。

 

資料を読んでわからないところは、大学生のスタッフが説明してくれますし、議論は全て日本語で行われるため、初心者でも緊張せずに取り組むことができます。

 

全日本大会などでは、どの国が同じスタンスであるかわからないため、相手の立場や意見を知るために手探り状態の場面がけっこう続きます(→この相手の手の内を探るのも、模擬国連の醍醐味でもあります!)が、今回はそれぞれのスタンスがはっきりしているので、いきなり政策の議論に入ることができます。初対面の人同士で少々遠慮がちだったり、自国の立場の説明がなかなかうまくできなかったり、という人もありましたが、各グループにはスタッフの大学生が付いて、アドバイスをしてくれます。20分ほど行われたアンモデの最後には、表情もほぐれ、笑い声が上がったり、まとめ役を買って出る人が出てきたり、と和やかに進みました。

 

 

模擬国連のファーストステップは、部活や勉強会など様々な方法があります。「MOGIMOGI」は、模擬国連のエッセンスを体験して、その面白さや奥深さを知るための新しい試みでした。

 

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