(2018年8月取材)
皆さんの担当国は、サイバーセキュリティについてどのような立場を取っていましたか。
チュニジアは発展途上国であり、サイバーに関しても余り積極的でなく、サイバーの取り組みも少なかったと思います。またEUからのサイバー支援を受けており、まだまだ開発途上にあります。実際にハッカー集団アノニマスの攻撃を受けたこともあります。そのため、サイバー関連においては中心的な役割をしているわけではありません。そういった国としての立場を把握するのは、難しかったです。
教育模擬国連出場に向けて、どのような準備をしましたか。
ワーキングペーパーの草案を作成してきたり、他国の情報を集めたり、PPPを見たりしました。また、当日の立ち回り方や戦略に関してミーティングを重ねて、当日に連携しやすいようにしました。
準備の段階で苦労したことがあれば教えてください。
チュニジアのサイバーに関する情報量が少なかったことです。技術分野というのは先進国以外あまり目立ったことをしていないので、どうしても情報が少ないです。さらにサイバーというのは、もともと情報公開が少ないので、リサーチに非常に苦労しました。
大会当日は、どのようなことに気を付けながら会議に臨みましたか。
自国の利益を守ろうとして一方的に政策を押し付けるのでなく、他国と交渉を行い双方が納得できるような会議にしようと意識していました。
会議を進める上で一番大変だったことを教えてください。それをどのような工夫や努力で乗り越えましたか。
グループの統制が一番大変でした。会議の序盤に、自分たちのグループ内の意見を共有することをおろそかにしてしまい、グループに参入してくれた国が離れてしまいました。また、それを立て直すのに苦戦し、ペアの片方はグループ内の意見を共有しグループの結束力を固め、もう片方は自分たちのグループに似たような意見を持っている国に勧誘をし、グループを大きくすることに努めました。
教育模擬国連に参加した感想をお話しください。
今回は、私にとって2回目の模擬国連でした。1回目の失敗や、そのとき見た立ち回りのうまい人の動きなどを参考に生かすことができたと思います。一方で、失敗したことなどから今後の課題も見えてきました。どちらもよい経験になったと思います。(三浦くん)
今回の模擬国連では、前回より意見を多く発言し多くの国と交渉することを目標にしていました。実際、準備の段階から前回よりも時間をかけ、当日は多くの大使と交渉ができたので、目標は達成できたと思います。(宇山くん)