第18回模擬国連会議関西大会高校生会議 出場者の声

まさに青春!持てる力を出し切り、実りある会議に

野洌(やす)廉一郎くん、福永望くん 洛南高校 [京都府] 1年生         

フィンランド大使 

(2018年8月取材)

あなたの担当国は、「2030年までの教育目標」について、どのような立場を取っていましたか。

左から野洌くん、福永くん 
左から野洌くん、福永くん 

SDGsのゴールなどの世界規模のサミットで決まった条項を、教育先進国としての立場から、資金でも質の面でも目標の達成が難しい国に対しての支援を行い、世界全体での目標達成を目指しています。(野洌くん)

 

我が国は、教育においてはかなり高い水準であると自負しており、また特に移民教育等我が国の他国に対し伝授できる教育ノウハウを先進国含む世界各国に発信し、世界全体での教育の質の向上、および誰もが教育を受けられる環境を整備することができればよいと思っていました。 また、資源の少ない我が国では、教育とは一種の投資であると考えていたので、質の高い教育とは将来的に自国の経済発展につながるような教育と定義しました。(福永くん)

 

 

模擬国連関西大会出場に向けて、どのような準備をしましたか。

 

リサーチで、自国が抱えている問題を見つけることが一番大変でした。他の国と抱えている問題が大きく違い、自国と他国の両者の問題を解決することが理想的な形だと思っていたので、苦労しました。国益につながらない事案を作っても自国に意味がないからです。(野洌くん)

 

PPに書かれていないことも積極的に項目を追加し、少なくとも自国の教育方針くらいはすぐに答えられるよう、しっかりまとめました。それにDR案の作成と、他国のリサーチも行いました。苦労したことは、自国がいわゆる教育先進国であったため、教育に関する問題があまり見つからなかったことと、本会議においてどう国益を出すかです。(福永望くん)

 

 

大会当日は、どのようなことに気をつけながら会議に臨みましたか。

 

自国の提案した政策が、相手国への内政干渉になっていないかに注意して政策を提案しました。僕は模擬国連への参加経験も少ないのですが、積極的な会議への参加を心がけました。(野洌くん)

 

前回参加した大会での教訓を生かし、メモ回しなどを積極的に行いつつ、会議をまとめるようにして、他国のペースに巻き込まれないようにしました。また、事前準備において調べた他国の教育・経済状況をもとに、自国と似た状況や考え方の国を探して最初にアプローチをかけ、最終的に自国の主張も残しつつ、よりよい決議を提出できるように努めました。(福永くん)

 

 

会議を進める上で一番大変だったことを教えてください。それをどのような工夫や努力で乗り越えましたか。

 

参加者の皆さんがとても活発に意見を出していたので、コミュニティや二国間交渉で存在感を出さないと自国の立場が弱くなるので、コミュニティであらかじめ作っておいた決議案に載せたい文言を紹介することができたのは、自分でもよかったと思います。(野洌くん)

 

今回の会議の最大の論点である「教育の質」の定義がなかなかまとまらず、結果それに付随する問題である他国支援に関してもあまり具体的な内容を決められなかったことです。結局、韓国大使さんなどの別グループの意見を反映させることで定義ができ、同時に当グループと韓国大使さんのグループとコンセンサスをとることができました。(福永くん)

 

 

模擬国連関西大会に参加した感想をお話しください。

 

模擬国連は、大会そのものがあまりないので、こういう機会を作ってくださっている人たちにはとても感謝しています。この大会で、自分の話し方や事前準備における課題を見つけることができたので、そこは収穫ですが、最優秀を取れなかったのは悔しいです。世界で一番教育の進んでいるフィンランドの大使としては満足いかないと思っていて、いつかこの議題でリベンジをしたいです。(野洌くん)

 

大変勉強になる素晴らしい大会でした! 自分の持てるだけの力を出し切り、また前回の教訓を生かすことができ、とても実りある会議になったと思います。 正直、自分の関心のあることについて一生懸命取り組んだこの経験は、まさに「青春」というものにふさわしいものだと思います。 また来年、そして、大学生になってからも積極的に参加させていただきたいと思います。

最後に、お忙しい中本大会を準備してくださったフロントの方々、会議場の整備をしてくださったスタッフの方々に今一度感謝を申し上げます。 みなさま、本当にありがとうございました。(福永くん)

 

 

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