模擬国連に挑戦!~第1回高校教育模擬国連大会

実行委員として参加した皆さんに聞きました

フロント・アドミニセクション(議長)

藤森日彩さん(頌栄女子学院高校2年)[東京都]

(2017年8月取材)

■教育模擬国連に実行委員として参加を決めたのはいつ頃ですか。また、議長になることはどのように決められましたか。

 

昨年の12月に、模擬国連部の顧問の先生から全国教育高校模擬国連会議のお話を伺って興味を持ったので、今年の1月に実行委員として大会の運営に参加することを決めました。私は模擬国連に初めて参加した際、ルールの複雑さや英語での会議の進行に圧倒され、慣れるのにとても時間がかかりました。今大会が、初心者にも開かれた全国大会であると知り、このような自分の体験から、初めて参加する方にもわかりやすく、模擬国連が楽しいと思ってもらえるような手助けをしたいと思いました。議長を希望したのは、会議の進行に最も携わることができると思ったからです。

 

■議長の仕事をするために、当日までにどのような準備をしたか教えてください。 

 

私が一番力を入れたのは、議事進行上のルールを完璧に頭に入れることでした。今まで大使として模擬国連に参加した経験しかなく、曖昧になっていたルールがたくさんあったので、ルールブックをもう一度読み直して確認しました。また、部活動での校内会議で今大会と同じ核軍縮の議題で会議を行い、そこで議長を務めたのもとても良い練習になりました。

 

顧問の先生や部員の協力を得て、初めて参加する方々の視点から出てきそうな質問や、回答が困難な質問を想定して、その時私がどう答えるかという質疑応答の練習も行いました。大会2日間を通して、会議で議長が言うセリフや会議の流れの全てを書いたオリジナルの「議長マニュアル」を作成して臨んだことは、本番でとても役に立ちました。

 

■会議当日は、議長としてどのようなことに気を付けて行動しましたか。

 

議長として、背筋を伸ばして、大使の皆さんに伝わるようにはっきりとした口調で話すように心がけました。同時に、自分の言い方ひとつで相手がどう感じるかが変わってしまうので、質問に答える際などは言い方にも気を付けました。また議場全体を把握するように心がけ、大使の一番近くにいるアドミニ担当にも協力していただき、議場の様子を伝えてもらいました。

 

■2日間の大会で、一番大変だったことを教えてください。それをどのような工夫や努力で乗り越えましたか。

 

一番大変だったのは、2日目のアメンドメント(決議案)提出から文書の投票にかけてです。フロントとして提出された文書を確認しなくてはならない傍ら、その間議長として、待っている大使の皆さんにどのように行動するべきか指示しなくてはならず、また予期していなかったことが起こったことで動揺してしまったところもありました。そこは悔いが残っています。しかし、一緒にフロントをやっていた副議長や会議監督、議場の担当の先生の支えもあり、何とか無事投票を終え、会議を終了することができ、最後まで議長としての役目を果たすことができました。自分一人だけでは議長という役職を全うできていなかったと思うので、支えていただいた皆さんには本当に感謝しています。

 

■最後に、教育模擬国連に参加した感想をお話しください。

 

今大会では、参加者だけではなく、実行委員も全国各地から集まりました。最初は全く初対面だったメンバーと友好を深め、協力して会議を成功させることができたのはとても素晴らしいことだと感じ、本当に模擬国連が楽しいと改めて感じることができました。またこの大会に運営する側として参加させていただいたことで、会議を客観的に見ることができ、今までの自分の大使としての行動を振り返ることができました。この経験をこれからの模擬国連活動に生かしていきたいです。今大会に参加できてとても嬉しかったです。

 

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