第10回全日本高校模擬国連大会

ニューヨークへの派遣が決まった優秀賞受賞校インタビュー

多くの意見を吸い上げるべく、円滑で効率的な議論を呼びかけた

開成高校(東京都)Bチーム 担当国:カナダ(議場A)

田久保将人くん(1年)、山田幸貴くん(1年) 

(2016年11月取材)

左から 田久保将人くん(1年)、山田幸貴くん(1年)
左から 田久保将人くん(1年)、山田幸貴くん(1年)

1.担当国を希望した理由を教えてください。特に、今回の議題の「サイバーセキュリティ」については、担当国のどのような点に注目しましたか。

 

議場設定が国連総会第1委員会の政府専門家会合だったので、軍事同盟であるNATOには注目していました。また情報公開に積極的で、これからのサイバー空間へ向き合う際に、世界をリードしていく国だと考えたからです。

 

2.全国大会に向けてどのような準備をしましたか。

 

今回は議題がとても難しかったので、自国のリサーチを徹底的にしました。またどのようなことを言われても対応できるように、サイバー空間そのものへの理解を深める努力もしました。

 

3.準備の段階で苦労したことは何でしょうか。

 

まだ国際的にも具体的な成果がないものだったので、どのように問題解決するのか政策を考えるのが大変でした。(田久保くん)

 

膨大な情報量の中から、適切な情報を取捨選択することが難しかったです。時間もない中で、いかに効率良くリサーチを進めるかということに苦労しました。(山田くん)

 

4.大会当日は、どのようなことに気を付けながら会議に臨みましたか。

 

会議のゴールが「コンセンサスを得る」ことだったので、グルーピングの際は、立場の近い国で集まり、議論の際は、なるべく多くの意見を吸い上げられるよう、意識しました。(田久保くん)

 

常に変化する議場の中で、その状況を把握し交渉を進めていく上で、ペアの2人が正しく役割分担できるように気配りしました。(山田くん)

 

5.会議を進める上でいちばんたいへんだったことは何ですか。それをどのような工夫や努力で乗り越えましたか。

 

時間が全く足りませんでしたが、これは自分たちで解決できる問題ではなかったので、各大使に円滑で効率的な議論を呼びかけました。(田久保くん)

 

様々な国と交渉して合意した内容を条文に落とし込むことが大変でした。条文は英語としてアウトプットしなければならないのでなおさらです。(山田くん)

 

6.世界大会出場が決まった瞬間の気持ちを教えてください。

 

模擬国連を始めたのは、ニューヨーク大会に行きたかったからなので、とても嬉しかったです。受賞できると思っていなかったので、驚きました。(田久保くん)

 

長い間目標としてきた世界大会出場がかない、とても嬉しいです。同時に、これからが本番だという気持ちになりました。(山田くん)

 

7.世界大会に向けての抱負を教えてください。

 

次は英語ですべてをやらなければならないので、不安もありますが、頑張ります!(田久保くん)

 

世界大会は、日本でのものと違い一筋縄では乗り越えられないと思いますが、やれるだけのことをやって、全力で楽しみたいと思います。(山田くん)

 

8.これから模擬国連を目指す人へのメッセージやアドバイスをお願いします。

 

模擬国連には様々な出会いとハプニングがあります。その出会いとハプニングを乗り越えていくなかで、高校生として、人として、いろいろなことを学び、成長できると思っています。高校生が、このような活動に参加できるのは素晴らしいことです。模擬国連をやったことがない人は、ぜひ一度やってみてください!(田久保くん)

 

模擬国連を通して学べるものは、人それぞれだと思います。それだけに楽しみ方も様々でしょうが、やってみると実に奥が深く面白いです。楽しんでください!(山田くん)

 

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