トビタテ!留学JAPAN 高校生コース派遣留学生にインタビュー

「貧しくても不幸ではない」途上国の支援の仕方を国際基準で学んだ

瀧川丈太朗くん(早稲田大学1年/留学時:早稲田高等学院3年)

【部門】国際ボランティア

【留学先】ガーナ

【留学期間】1か月

(2016年9月取材)

◆留学先で行った活動を教えてください。

ガーナの学校でボランティア活動をしました。前半2週間はアクアペムヒルズで、後半2 週間はケープコーストという町で、12人の高校生のグループでホームステイしながら活動を行いました。メンバーは国際色豊かで、主にヨーロッパから来た人たちのグループでした。内容は、午前は生徒(4~7 歳くらい)を相手にボールや塗り絵を使ったアクティビティーを行い、午後は学校の壁を補修する作業をしました。

 

◆「トビタテ! 留学Japan」に応募しようと思ったきっかけはどんなことですか。

 

学校に掲示されていたポスターを見て興味を持ち、担任の先生から詳しい話を聞いて応募しようと思いました。自分は附属校に在籍していたので、何か受験に代わる試練が必要だと感じていたことも影響しています。

 

◆応募する段階でいちばん大変だったことを教えてください。

 

一次面接の留学計画書提出に苦労しました。自分はトビタテの存在を知った時期が遅かったので、計画書をすぐに提出しなければ間に合わない状況となってしまい、期末テスト1週間前に夜通し書いたことを覚えています。

 

◆留学先で、いちばん嬉しかったこと、いちばん困ったことを教えてください。

 

[嬉しかったこと]

グループのメンバーから別れ際に手紙をもらったことが嬉しかったです。

 

[困ったこと]

カルチャーギャップや英語でのコミュニケーションにも困りましたが、一番困ったのはお風呂です。雨水を貯めたタンクからバケツで水をすくって浴びる「バケツシャワー」が何よりも大変でした。

 

◆留学して「これは予想外だった」と思ったことはありますか。

 

英語を流暢に話すのはとても難しいことですが、言いたいことを伝えるだけであればそれほどハードルは高くないということです。

 

◆留学をして自分がいちばん変わったと思うことは何ですか。

  

自分は物事を「一事が万事」と捉えがちでした。しかし人には良い点と悪い点があり、それをよく見極めることが大切だという自分とは違った見方を、一緒に活動したメンバーから学ぶことができました。

 

◆「留学しなければ学べないこと」があるとしたら何だと思いますか。 

 

異文化に囲まれた中では、日本人に囲まれた中に比べて自分自身をより客観的に見ることができました。私は、自分の人間的な長所と短所に気づく機会が多かったです。アフリカに行かなければこのことは学べなかったと思います。

 

◆今回の留学から得たものは何ですか。そして、将来にどのように活かしていきたいですか。

 

まず、途上国に対する認識が変わりました。途上国は貧しくてかわいそうだと勝手に思っていましたが、実際ガーナに行ってみると貧しくはあっても不幸ではないと感じました。

 

もう一つは、日本人的な考え方と西洋人的な考え方の両方を兼ね備えることが大事だと考えるようになりました。例えば自分自身に対しては「些細なことでも真面目に取り組む」といった日本人的な「一事が万事」の考え方を用い、周りの人に対しては「良い点と悪い点をよく見極める」という西洋人的な考え方を用いるのです。このように両方の考え方ができるようになることが、いわゆるグローバルな人材になるということではないかと思います。

 

◆留学したいと考えている方へメッセージをお願いします。

 

留学は決して楽しいことばかりではなく、場合によっては辛く困難なことばかりかもしれません。しかし、行かなければよかったということには絶対なりません。少しでも興味があるならば、挑戦してみてください。

 

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