トビタテ!留学JAPAN 高校生コース派遣留学生にインタビュー

日米の原爆の考え方の違いを学びにアメリカへ。行動力への自信もついた

前野鮎美さん(広島女学院高校2年)

【部門】アカデミック 

【留学先】アメリカ/サンディエゴ、サンフランシスコ

【留学期間】14日間

(2016年9月取材)

◆留学先で行った活動を教えてください。

行き先はアメリカのサンディエゴとサンフランシスコです。今まで広島で培ってきた、原爆に対する知識を基に、「日本とアメリカの原爆観の違い」「原爆投下は正しかったのか」について、世界の人々の意見を理解し議論することで、自分の考えを深めることが目的です。

 

サンディエゴでは、ホームステイをしながら現地の高校に通いました。主に日本語の授業に参加した他、数学・英語・社会学の授業にも参加しました。日本語の授業の時に、広島や自分の学校、平和教育についてのスピーチを英語で行いました。また戦艦ミッドウェーを見に行き、双方の戦争への考え方の違いを肌で感じました。

 

留学中
留学中

サンフランシスコでは、スタンフォード大学で日本とアメリカについての講義を受けました。最後には、原爆についてどう思うかについてプレゼンを行いました。

◆「トビタテ! 留学Japan」に応募しようと思ったきっかけはどんなことですか。

 

中学生の時、被爆者と原爆を作った科学者の対談映像を学校で見ました。その映像に衝撃を受け、現地で日米の原爆についての考えの違いを学んでみたいという思いから、留学を決めました。留学方法を探していた時にトビタテの存在を知り、これならば留学ができるのではないかと思い、トビタテに応募することに決めました。

 

◆応募する段階でいちばん大変だったことを教えてください。

 

一番大変だったことは、書類選考です。短い期間で留学計画を具体的に考え、企画している会社や県の教育委員会に交渉することや、限られた文字数の中で自分の留学への熱意を正確に伝えることが難しかったです。交渉はやってみるしかないので、自分で県の教育委員会に行ってお話をさせていただきました。書類は、多くの人のアドバイスをいただきながら、何とか書きあげることができました。

 

◆留学先で、いちばん楽しかった・嬉しかったこと、いちばん困ったことを教えてください。

 

[楽しかった・嬉しかったこと]

現地の高校の教室に初めて入った時、日本語で「広島の皆さん、ようこそ」と書いてある手作りのポスターで、歓迎してもらったことです。不安や緊張が一気になくなりました。

 

[困ったこと]

困った顔をしても、ちゃんと言葉に出さないとわかってもらえなかったことです。体調を崩した時に一番困りました。

 

◆留学して「これは予想外だった」と思ったことはありますか。

 

素朴なことですが、自分が頑張って英語を話せばちゃんと通じたことです。ゆっくりでも、詰まっても、ジェスチャーでも、自分の意思を示そうとすればちゃんと聞いてくれると思いました。

 

◆留学をして自分がいちばん変わったと思うことは何ですか。

 

行動力です。自ら留学を計画し、それを成し遂げられたことで、やる気さえあれば絶対行動できるという自信がつきました。

 

◆「留学しなければ学べないこと」があるとしたら何だと思いますか。 

 

少しの間でも、一回日本を離れてみて感じたことがたくさんありました。夢や自分の意見を持つ大切さや、意思を正確に伝える難しさなど、たくさんのことを学びました。言葉では上手く表すことができませんが、留学を通して、人それぞれ何か必ず見えてくるものがあると思います。

 

◆今回の留学から得たものは何ですか。そして、将来にどのように活かしていきたいですか。

 

夢や自分の意見を持つ大切さ。自分の英語力、対話力が足りないと感じました。またこれからもっと経験を積んで、いつかはアメリカにもう一回行って頑張ってみたいと思うようになりました。今回得た経験を基に、自分の足りないところを分析し、自分の成長につなげたいと思っています。

 

◆留学したいと考えている方へメッセージをお願いします。

 

少しの勇気と少しのやる気で、これからの見える世界が全く違うと思います。一回日本を離れてみて、外から日本を見ることもとても大切だと思います。英語が上手でなくても、何とかなります!! 

頑張ってください。

 

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