地球時代、今を生きる学問
青色発光ダイオード(青色LED)で、日本人3人がノーベル賞
〜名古屋大・名城大 赤崎勇先生〜
「『ない』ものを実験したい。これが私の夢」河合塾にかつてメッセージを
20世紀中には難しいとされていた青色発光ダイオードの発明。その最も基礎となる、青色を出せる物質に最も早く着目し、こだわってきた赤崎勇先生(名城大学、当時名古屋大)。流行に惑わされることなく、「好きなこと」をひたむきに研究し続けてきたそのカッコいい研究姿勢と研究について紹介します。
現代西洋哲学研究の第一人者であり、鋭い批評で現代社会に警鐘を鳴らし続ける木田先生。本書では、東日本大震災後に浮き彫りになった「技術と社会」の問題を哲学的に問いかけます。本書には、230人の大学教員による東日本大震災復興応援メッセージサイト「今こそ学問の話をしよう」に寄せられた、木田先生のインパクトあるメッセージ「ふたたび廃墟に立って」も掲載。若い人にこそ読んでほしい一冊です。
英文対訳は、吉本ばななや川上弘美などの著書を英訳し海外に紹介、カリフォルニア大学で教鞭をとる日本文学者マイケル・エメリック氏。大学入試の英文解釈や現代文に向けても、ぜひ読んでほしい一冊。値段は少し高いですが、ぜひとも手にとってほしくて、ここに紹介します。
例えば、戦争はどうして起こるのか、どうして豊かな国と貧しい国があるのか、そういった社会問題を研究するのが「社会科学」です。社会科学は、社会の真理を探究する学問です。ただし、社会科学がまだ未発達で、政治や経済や社会の真理の多くを解明できていません。
東北大学の若島先生の臨床心理学研究室は、東日本大震災の発生直後から学生とともに被災地に入り、被災者や救護にあたった人の心のケアにあたりました。河合塾大宮校では、若島先生に、臨床心理士・臨床心理学とは何か、そして日本でいちばん忙しい研究室であるとはどんなことか、お話をいただきました。
地球環境問題が、日本だけでなく、これからの人類にとって大きな課題であることに異論はないと思います。では、その地球環境問題を解決するということと、私たちが豊かに暮らすということは両立できるのでしょうか?
中学生から高校生の皆さんの年齢になると、同じ学年の中で、成績の順番が何となく決まり、『一人一人個別的に、特別な能力があるから、それを信じて、自分の能力を発見して、明るい未来を目指して頑張りなさい』という先生の言葉に、白々しい嘘があると思うようになるだろう。
この春は、日本中が総選挙で盛り上がりました。といっても国政選挙のことではありません。皆さんよくご存知のAKB48選抜総選挙のことです。このイベントを文化現象としてみた場合、それはまた同時に、新自由主義と呼ばれる社会思想とも重なってくるものです。AKBの人気の秘密から、現代社会の特徴を考えていくことにしましょう。
大学の勉強って高校までの勉強と違うの? 今回の連載では、高校生の皆さんに、学問をすることのおもしろさを少しでもわかってもらえたらと思い、学問とは何か、みんなどんなことをしているところなのかを少しずつお話していけたらと思います。
私は大学で「メディア文化論」という講義を担当し、AKB48論などを含めた、おもに現代社会のメディア現象についての社会科学的分析を展開しています。AKB48が学問の対象であるなんておもしろそうだと思うかもしれないし、逆に、うさんくさいと思うかもしれませんね。