シエラレオネの孤児院に送る寄付金を集めるためにコンサートを開催

弓長春佳さん(高校2年生)

(2014年2月掲載)

司会する弓長さん
司会する弓長さん
出演者のみなさんと
出演者のみなさんと

シエラレオネの孤児院の支援活動を行っている弓長さん。孤児院に送る寄付金を集めるためにコンサートを開きました。そのコンサートを開く経緯を聞きました。

 

★どのようにコンサートを企画しましたか。

 

実は、私は、NPO法人ブラストビートというところのプログラムに参加していました。

 

「ブラストビート」とは、2003年にアイルランドで始まった教育プログラムで、高校生・大学生などが6人ほどで音楽会社を立ち上げ約2か月かけてライブを企画します。

 

ブラストビートは、世界各地に活動が広まり、2009年夏、日本にもブラストビートが立ち上げられました。教育プログラムで、営利目的ではないので、収益の25%以上は社会貢献のため寄付することと決められています。

 

参考までにブラストビートのHP http://blastbeat.jp/

 

友人が一昨年の冬休み、ブラストビートでライブを企画しているのを知り、ブラストビートの存在を知りました。当初はあまり興味なかったのですが、「コンサートで収益を得てそのお金をシエラレオネに寄付できたらいいな」と思ったので参加することにしました。

 

★どんな音楽会社を作ったのですか。

 

音楽会社は「和音。」と名付けました。去年の5月に結成され、コンサートは8月に行いました。

 

★どんなメンバーですか。

 

メンバーはブラストビート事務局がランダムに振り分けますが、私のチームは、私以外は皆大学生でした。私の役割は、会社の副社長で、社長のサポートをしたり、寄付先の説明やその後のお金の使われ方を会社側に報告していました。

 

私はメンバーの中で一人だけ高校生ということもあり、最初はなかなか発言するのを躊躇していました。でも、「せっかく一緒に会社を立ち上げるのに、ここで意見を言うのを躊躇していたらもったいない!」と思い、その後はばんばん思うことを言っていきました。メンバーみなさん大変優しく、何でも受け入れてくれる兄・姉的な存在でした。

 

★コンサートを実現するまで、どんなことが大変でしたか。


みんなの意見がなかなか一つにならず、衝突し合うこともしばしばでした。でも、会社を経営していくうえで意見の相違は逃れることができないと思います。何度も何度も話し合ってぶつかりあってようやく完成したコンサートでした。

 

そして、一番大変だったのは、集客でした。会社として赤字を出すことだけは免れたかったので、集客が一番キーだったと思います。私も含め、メンバーの友達を誘ったりして、最終的に、高校生、大学生、社会人合わせて約50人の方がいらしゃってくださいました。

 

★どんなコンサートでしたか。

 

出演バンドは、エネルギッシュな歌声が特徴の「君音~きみね~」さん、メンバーのひとりが所属している「マンドリンアンサンブル満月奏」など。歌だけではなく、マンドリンを取り入れました。また、コンサートの途中で音楽関係のクイズをしてお客さまをおもてなししました。


コンサート会場の装飾もいろいろ考え、メンバーの幼少期の思い出の写真を貼ったり、お客様に自分の夢を書いてもらうスペースを設けたりもしました。

 

<コンサートの詳細>
日時:9月1日 

   16:30開場/17:00開演
場所:アトリエカノン

  (東京・西荻窪駅より徒歩10分)
出演:君音~きみね~、

   マンドリンアンサンブル満月奏、他
値段:高校生\1500 大学生以上\2000


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