みらいぶライターやまけん 雪かきボランティア隊を結成

やまけんの雪かきボランティア顛末記

(2014年2月取材)


vol.3 周りを巻き込み、アクションを起こそう

今回は、やりたい思いをどう形にするか。やりたいなと思っても、そういう団体を探せないとき、どうしたいいのか、を聞きました。

周りの協力を得るには、共感が大事。思いを語りかけた

自分が何かアクションを起こす時に何よりも大切なのは「いかに周りを巻き込むか」だと思います。「こんなことがしたい」とプランを練っても自分一人では何もできません。

 

今回の場合、「大雪で困っている人たちがいる。何かしないと」という純粋な気持ちから行動に移す。交通費を出して、雪かきスコップを買って、そこまでして一人で現地に行ったとしても、誰が困っているのかわからなければ何もできないし、たまたま困っている人を見つけてお手伝いできたとしても一人でできることなんて限られている。だから、いかに周りの協力を取りつけるか。周りの協力を取りつけるのに、僕は「共感させること」が一番大切だと思います。「自分にも協力できるかも」「これは協力しないと」「ぜひ協力したい!」と周りに思ってもらうことです。今回僕は文章で語りかけました。HPだけでなく、Facebookやツイッターも使って。被害を受けている地域の出身の人が連絡をくれるかもしれないですし、「ぜひボランティアに!」と名乗りをあげてくれるかもしれない。何が起こるかわからないけれど、一人では何も始まらないから。

 

秩父市に向かう列車の中
秩父市に向かう列車の中
小諸市で。大人の人も参加してくれました
小諸市で。大人の人も参加してくれました

この文章から「雪かきボランティア」が始まった

~災害ボランティア隊 公式HP トップページ掲載文より

 

「雪かきボランティア隊」について

 

山梨県や埼玉県、群馬県などで広範囲にわたって深刻な被害をもたらしている今回の大雪。あまり大きくは報道されていませんが、大雪によりビニールハウスの倒壊、雪崩、農作物への被害など深刻な被害をもたらしています。どうにかしてこの大雪で被害を受けている人たちの力になりたい、なんとしてでも。

 

現在自衛隊の方々が一生懸命除雪作業をしてくださっています。しかし、立ち往生した車の列などで自衛隊ですら現地になかなか現場に入れないなどの報道もあります。「#市民災害対策本部」でツイッター検索してみてください。リアルタイムで被害情報が流れています。

 

困っている人がいるなら支援したい、そう思う人が多いのではないでしょうか。 最近岡山で知り合った方からも関東の状況を心配してFacebookのメッセージをもらいました。遠い地域の人でも心配に思ってくれてるんです。

 

「協力したい。でも、危険じゃないか?」 その通りです。今は自衛隊でも入れないくらい危険な状態です。 ボランティアの基本は自分の身の安全を第一に考えること。 ですから、僕たちは身の丈にあったプランを考えます。

 

そして、相手から必要とされていることだけすること。 ですから、僕たちは必ず自治体と相談の上、行動します。

 

でも、いつ誰が何人くらいボランティアをしてくれるのかわからなければ自治体との相談すらできません!

 

僕たちは「今週末2月22日(土)には何人、23日(日)には何人準備できる」のように、要請があれば現地に赴ける人数を雪かきボランティア仮募集で把握し、その結果をもとに自治体と相談し、派遣場所等を決定します。

 

必要ない、もしくは安全でないと判断されれば延期。 車が現地に入れる段階になって、安全性がある程度確認できてから送り込みます!

 

体力のある15歳(高校生以上)~30歳程度を中心に、体力のある人みんなで力を合わせてこの災害を乗り越えましょう! 賛同いただける方は、自分の体力でも、活動資金でも、大きなスコップでも、なんでもいいです、力を貸してください。10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代、80代、90代、すべての世代が手をとりあって、今回、そして今後も困難を乗り越えていきましょう!ご協力お願いします!

 

共同代表 山田健太郎

 

★ボランティアを考えている人に→参考リンク
NPO法人ボランティアインフォ http://volunteerinfo.jp/info/6322

 

「災害ボランティア隊」始動から「雪かきボランティア」実施まで

下表に出てくる主な登場人物

石島貴市 ・山田健太郎 (いずれも高3): 災害ボランティア隊 共同代表
三崎裕亮 ・日野稜馬 (いずれも高3): 災害ボランティア隊 運営メンバー
荒井翔平 (成人): 災害ボランティア隊 成人運営

 

2.16

2200

大雪の被害についてFacebookメッセージで連絡(石島→山田)

2.17

朝方

雪かきボランティア実施決定

1400

WEBサイト公開

1523

Facebookウォールにて「災害ボランティア隊」公式サイトのリンクをシェア、ボランティア仮募集開始

※この時点では仮募集。(当日スケジュール・参加費などの詳細は決まっていないが、「“バス・スコップ等の手配ができれば”ボランティアとして来てくれる人」と直接連絡をとれる状態にしておけば、準備が整って本募集を始めた時にすぐ確実に連絡できるため。参加費はいくらまでなら出せるか、など細かい情報まで聞き、企画書作成の参考とした)

2.18

1:56

Twitterアカウント「災害ボランティア隊」始動

14:00

クラウドファンディングサイト「Campfire」に直接プロジェクト記事掲載のお願いに行き担当者と話すも断念

15:31

三崎が運営メンバーに加わる

15:56

新潟県在住の日野が運営メンバーに加わる

17:35

「災害ボランティア隊運営委員会」Facebookグループページ始動

18:00-

20:00

石島・三崎・山田 “F to F”ミーティング

18:41

成人運営を生徒会活動支援協会の荒井さんがやってくださることに

19:48

Twitterで雪害情報の拡散(リツイート等)を開始

20:36

Facebookメッセージで石島・三崎・山田 盛んに連絡をとり始める

2.19

00:43

Facebookページ「災害ボランティア隊」開設

12:00

NPO法人 ボランティアインフォ」HPに仮募集の要項が掲載される

13:18

『災害ボランティア隊 運営委員会 規約』完成

14:12

仮申込 22日便2/ 23日便2

15:12

Teen for 3.11創設者 塚田耀太さんが長野県小諸市出身の友人 小山京佳さんと連絡をとってくださる(小山さんと山田が連絡をとり始める)

15:26

WEBサイト コンテンツを含めほぼ完成

17:00

「ボランティアプラットフォーム」HPに仮募集の要項が掲載される

「災害ボランティア隊」公式サイトのPV1000PV/dayを記録

Twitterフォロワー数50達成

18:44

テレビ朝日から取材の申し出

18:46

『参加者誓約書兼保護者同意書』(未成年用)完成

19:08

Facebookページ「災害ボランティア隊」初投稿

19:20

仮申込 23日便 5

20:29

10代による東北復興支援団体『Teen for 3.11』のTwitter上で、雪かきボランティアが紹介される

21:29

全国高校生徒会大会OBOGに対し協力を呼びかける

21:58

仮申込 22日便8/ 23日便10

22:00

「災害ボランティア隊」公式メールアドレス取得

22:09

東松山交通の方と連絡をとり始める

23:11

大学生のボランティアサークルに協力願いのメール

23:46

無料便廃止決定

2.20

0:36

22日便は様子見 / 23日便実施決定 / 24日以降の便は中止

13:50

23日便用本申込フォーム完成

18:35

23日便スケジュールほぼ確定

18:41

『参加者誓約書』完成

19:15

都庁・東京23区・国土交通省・厚生労働省・警視庁 いずれも雪かきスコップ貸出してくれず

21:30

23日便 本募集開始(併せて行き先の希望を調査) → 仮申込みした人に一斉メール

21:49

本募集開始のツイート

22:30

長野県の高校生・小諸市社会福祉協議会の職員・小諸市厚生総合病院職員・信濃毎日新聞記者などを集めたFacebookグループ「小諸雪かき応援隊」が作られる

22:32

小諸市での雪かき場所についての議論がFacebookグループ「小諸雪かき応援隊」で始まる(小中学校のPTA等への連絡を入れてくださる)

22:37

この時点での小諸市の状況は「通学路はじめ雪かきが行き届いていないところがある」「高齢者のニーズの把握ができていない」「市の懐古園、動物園、遊園地、駐車場の雪かきもできていない」「ボランティアセンターによるボランティアコーディネートの仕組みがまだできていない」

22:41

Facebookグループ「小諸市雪かき応援隊」に山田が追加される

22:45

22日便 本募集開始(併せて行き先の希望を調査) → 仮申込みした人に一斉メール

23:00

本申込フォームへのアクセスが急増したため、臨時フォーム開設

23:25

本申込フォーム/臨時フォームへのアクセスが急増したため、臨時でもう一つ申込フォームを開設

23:56

ツイートをリツイートもしくはお気に入りしてくださった方にリプライもしくはDMでボランティア参加を呼びかけ始める

2.21

0:50

『参加者誓約書兼保護者同意書』を公開

1:29

本申込 23日便 9

1:41

行き先を両日長野へ(どちらかは大月に行くという案が出ていた)

2:20

22日便の大まかな予定を公開

4:05

雪かきマニュアル『除雪のいろは』完成

7:06

小諸市ではボランティアの正式な受付はしないとのこと

7:27

小諸市懐古園でのボランティア受け入れが可能とわかる

都議経由で大田区からスコップを貸していただけることに

13:00

22日便の本募集締切予定時刻だったが、ボランティア活動保険の現地登録が可能とわかり、締切を17時まで延長

13:00-

16:00

大田区役所にてスコップ30本の梱包作業

スコップ運送手段検討 → 佐川急便の方がバスまで運んで下さることに

14:56

本申込 22日便9/ 23日便14 小型バスの手配に奔走

17:00

22日便本募集締切

東松山交通の方と調整

17:10-

17:30

石島・三崎・山田 Skype MTG22日便はバスをキャンセル&行き先埼玉県秩父に変更 / 23日便は予定通り決行

17:34

22日便 池袋・所沢集合に変更

18:00

22日便「新宿集合→長野県小諸市【バス】」から「池袋・所沢集合→埼玉県秩父市【電車】」への変更が確定 → 参加者一人ひとりに電話連絡

18:44

小諸市での雪かき場所はニーズに基づき個人宅・病院駐車場・懐古園(観光施設)3箇所に決定

19:39

参加者に企画詳細メール

20:16

22日は石島 東京居残り決定

21:54

23日便企画書最終版完成

22:01

参加者に『参加者誓約書(兼保護者同意書)』についての確認メール

22:30

22日便11人参加確定

2.22

0:00

ツイキャス「市民災害対策本部」にて拡散依頼 → 雪かきボランティアに関するツイート拡散多数

Facebookページ「災害ボランティア隊」100いいね達成

4:59

領収書等の作成が終わり、22日便の準備が完了

5:30

佐川急便羽田支局にてスコップ受け取り

7:15

22日当日】池袋駅西武南口改札集合(2名急遽キャンセル)

7:30

22日当日】池袋発 西武特急秩父5

9:15

22日当日】西武秩父駅着(8:52着予定のところ遅延)

9:30

22日当日】秩父市社会福祉協議会着 遅刻組待ち&手続き開始

10:30

22日当日】社会福祉協議会の職員の方の指示に従って、2班に分かれて雪かき開始

15:00

すぎ

22日当日】雪かきを終え、秩父市社会福祉協議会に撤収

14:00

23日便の本募集締切予定時刻だったが、ボランティア活動保険の現地登録が可能となり、締切を19時まで延長

15:45

23日に小諸で大西製粉の大西会長(観光協会長)から蕎麦の差し入れをいただけることに

16:00

22日当日】秩父市社会福祉協議会発

18:00

22日当日】池袋駅着 解散

18:30

23日にNHKから取材に来るとの連絡が入る

19:00

23日便本募集締切を233時まで延長

21:58

学生による東北復興支援を行うNPO法人『Youth for 3.11』のTwitter上で雪かきボランティアが紹介される

23:08

23日の参加者の方々に最終確認メール

23:59

23日便準備完了

2.23

3:00

23日便本募集締切(23日便31人参加確定)

5:30

23日当日】バス 大宮出発

6:00

23日当日】石島・三崎・山田・荒井 新宿集合

7:00

23日当日】バス 新宿出発(1名急遽キャンセル)

9:10

23日当日】懐古園雪かきグループは3班に分かれて作業することに

9:32

23日当日】懐古園駐車場到着 社会福祉協議会の方から説明を受ける

10:00

23日当日】懐古園/病院駐車場/個人宅の3箇所に分かれて雪かき開始

14:00

23日当日】個人宅での雪かき終了 → 病院駐車場班に合流

15:34

23日当日】懐古園での雪かき終了 → 休憩

16:00

23日当日】病院駐車場での雪かき終了 → 休憩

17:00

23日当日】バス 小諸出発

18:45

すぎ

NHK長野 18:45からのニュースで取り組みが紹介される

コミュニティテレビこもろ(ケーブルテレビ)で取り組みが紹介される

22:24

23日当日】新宿着 解散(大渋滞に巻き込まれる)

22:30-

22:45

スコップ梱包(一部の参加者も手伝ってくださった)

2.24

NHK「おはよう日本」(全国版)で取り組みが紹介される

9:14

小諸市観光協会のブログで取り組みが紹介される

http://blog.komoro-kanko.info/?eid=749

23:18

長野県在住の方のブログで触れられる

http://ameblo.jp/munakatamaki/entry-11780781173.html

信濃毎日新聞で取り組みが紹介される

2.25

午後

スコップ洗い

18:00-

22:00

石島・三崎・山田 反省会

2.26

17:00

大田区役所につないでくださった都議への御礼

2.27

14:30-

15:00

大田区職員の方にスコップ30本を返却

3.2

22:00-

24:00

災害ボランティア隊 Skypeミーティング

3.4

22:00-

23:00

災害ボランティア隊 Skypeミーティング

3.7

18:00-

21:00

災害ボランティア隊 “F to F”ミーティング

3.8

小諸市児童遊園地オープン!(雪かきをしたところ)

参考元

・「災害ボランティア隊」公式HP

・「災害ボランティア隊」Twitter

・「災害ボランティア隊」Facebookページ

・「災害ボランティア隊 運営委員会」Facebookグループページ(非公開)

・「小諸雪かき応援隊」Facebookグループページ(非公開)

・荒井/石島/三崎/山田 Facebookメッセージ履歴 およそ1000件

・石島/三崎/山田 Facebookメッセージ履歴 およそ1400件

・日野/山田 Facebookメッセージ履歴 およそ100件

・長野県小諸市出身高校生 小山京佳さん/山田Facebookメッセージ履歴

 

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